コロナ禍でニューノーマル(新常態)に備える新しい生活様式への対応が重要であることを、食品企業の発表会などで聞く機会が増えている。対面での接触が減ることや、巣ごもり需要への対応などがその中心的なテーマだろう。
 
ただ、若者の行動に注目すると、消費者像が今後大きく変わるかもしれないという予感がしている。息子の通う高校で行われた「休校生活アンケート」の結果が興味深いものだったためだ。
 
注目したのは、コロナの影響による“休校中に新しく始めたこと”として、WEB会議に率先して取り組んでいることと料理への関心が高まっていることだ。
 
生徒の回答を見ると、「部活の仲間とオンラインで筋トレを行った/アフリカの勉強をする中でマサイ族の人とオンラインで話し合った/ZOOMでクラス全員と話せた/ユーチューバーデビュー/お菓子作り/ごはん作りが家族で当番制になった/朝ご飯の準備/ベーグル作り/皿洗い/畑づくり」などが挙げられている。
 
高校生は、コロナ禍でもスマホを武器に従来からのコミュニティーを強化し、興味分野では新しい出会いを求めて動いている。家では、親任せだった料理に取り組む生徒も増え、農業に関心を持つ高校生も出てきた。
 
WEBでの発信力を持ち、食に関心を持つ生徒が増えてきたことは食品産業界にとってはプラスになるはずだ。次世代の消費の主役である彼らの意識変化に注視していきたい。
 
〈食品産業新聞 2020年7月23日付より〉