〈シグナル〉笑顔と希望の場を願う

 
「第2回 アレルギー対応スイーツコンテスト2020」の最終審査会(実技審査)がこのほど開かれた。同コンテストは、食物アレルギーに対応したスイーツの啓発を目的としたもの。
 
応募レシピの条件は、「卵・乳・小麦を使用しない」「レシピ・原材料を明らかにする」ことで、今年も一般・学生・キッズの3部門に分けて実施した。新型コロナウイルスの影響で一般からの応募は減ったが、学生部門は複数の製菓学校からの参加もあり、昨年比2倍の応募を集めた。
 
最終審査会では、近年注目されているギルトフリースイーツにヒントを得たもの、枝豆やサツマイモなど和素材を使って自然な甘さを出したもの、さらに米粉や豆乳、米油を使ったクレープなど、プロ顔負けの味・食感・見た目に優れたアレルギー対応のスイーツ作品が多数披露された。
 
審査は味、外観、再現性、創意工夫、技術・効率性、コンセプトの6項目各5点、30点満点で行い、全審査員の評価点を集計、順位を決定した。表彰式は10月13日、東京・新宿京王プラザホテルで開催される「第6回 みんなのアレルギーEXPO2020」の会場内で執り行われる。
 
未来を育む子どもたちの笑顔のため、広く社会一般の人たちにとって希望の場となるため、「アレルギーEXPO」および「アレルギー対応スイーツコンテスト」が、今後おおいに盛り上がっていくことを願う。
 
〈食品産業新聞 2020年10月5日付より〉