1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災をきっかけに災害ボランティアが定着したことから、1995年は「ボランティア元年」と呼ばれている。阪神淡路大震災のボランティアの延べ人数は167万人にのぼり、その後はさまざまな分野で民間の非営利団体が社会貢献活動を行うようになった。そのような団体が簡単な手続きで法人格を取得できるように特定非営利活動促進法(NPO法)も1998年にできた。
 
筆者は長野県でNPO法人を立ち上げて活動したが、大学卒業後に就職もしないでボランティア活動をする若者が、地域の人々に怪しまれずに受け入れられたのは、大震災の時に一般市民もボランティア活動をするという認識がされたためだろう。環境保全や青少年育成の活動をしていたが、イベントの企画会議に出席する地域住民が徐々に増え、田んぼや山を貸してくれたり、竹馬作りを教えてくれるなど、ボランティア活動に参加する人の輪が広がった。
 
食品企業の人事担当者に聞くと、最近の若者は社会貢献の意識が高く、就職活動においてもSDGsへの取り組みを重視するそうだ。そのような意識の高まりをもっと生かしてもらうためにも、会社の外においても社会貢献活動ができることを伝えたい。
 
ボランティア活動が広がった現在、自分の住んでいる場所の近くにも、自分に合った団体や活動がきっとある。会社の中でも外でも社会貢献意識を発揮してもらいたい。
 
〈食品産業新聞 2022年1月17日付より〉