不二家の山田憲典会長と櫻井康文社長は、このほど開いた秋季政策発表会の席上、今期進捗と今後の方針について語った。

櫻井社長は、中高年需要や首都圏、海外などを卸売菓子事業のキーワードに挙げる。「かねてより健康とグルメに着目した展開を行っている。健康については世代を問わず関心が高まっているが、若年層よりも敏感なシニア層のニーズをとらえていきたい。人口集中エリアに関しては、首都圏に強い流通企業との取り組みを強化していく。また海外市場では、これまで中国においてキャンデー(ポップキャンディ)を展開してきた。しかし中国市場の変化は激しく、ECの急速な発展に対応していくため新たな代理店の選定が必要になっていた。これにようやくめどが立ったので、ビスケットカテゴリーに挑戦し、チーズタルトの現地生産、販売を始めることにした」と語った。
不二家・櫻井康文社長

不二家・櫻井康文社長

同社は今秋、発売50周年のホームパイにチョコレートをコーティングした「ホームパイ 大人のリッチチョコ」(22枚・12枚)を発売する。昨秋のテスト販売で好評を得た商品。今回、同社の富士裾野工場にエンローバー(チョコ掛けの機械)を新たに導入し、通期で本格展開を行うことにしたもの。コンビニエンスストア業態向けにモバイルパック商品もシリーズ化する予定だ。

山田会長は「今上期は増収増益となった。特に利益は計画を上回り、良い形で折り返すことができた。平塚工場で女性管理職が活躍するなど良い形で生産性の向上にも取り組めている。旧本社売却で損金処理が進んだこともあり、今後は攻めの姿勢に転じ、積極的な投資を行っていきたい」とした。

不二家・山田憲典会長

不二家・山田憲典会長

〈食品産業新聞 2018年8月23日付より〉