食材を直接入れて調理できる「DNPかんたん調理包材」開発、洗い物などの手間を減らす/大日本印刷

「DNPかんたん調理包材」を採用した森永製菓「もみもみホットケーキミックス」
大日本印刷はこのほど、調理に活用できるパッケージ包材「DNPかんたん調理包材」を開発した。このパッケージは、森永製菓の今秋の新商品「もみもみホットケーキミックス」(120g、オープン価格)に採用されている。

「DNPかんたん調理包材」は、家庭での調理や洗い物の手間を減らすことを目的に開発されたもの。底部の形状を工夫して安定性を高めたほか、パッケージに直接必要な食材を入れやすいように、開口部を広く設計し、ジッパーも付いているので、食材を入れても倒れにくく、ジッパーを閉めて混ぜる・もむなどの調理が可能となっている。

さらに内容物の保存性や密封性、印刷などの意匠を損なわず、もんでも手が痛くならない柔らかいフィルム素材を使用。また注ぎ口をパウチ側部中央に設けることで、粘性の強い食材でも簡単に絞りだせるといった特徴を持っている。

同包材を採用した、「もみもみホットケーキミックス」は、森永製菓から「調理器具を使わないホットケーキミックスの開発」について同社に打診があり、商品化に向けて共同で取り組んだもの。ボウルや泡立て器などの調理器具を使わず、ミックス粉の入ったパッケージに牛乳と卵を入れて袋を閉じ、手でもんで生地を作る調理が特徴となっている。

同社では、同包材の売上を20年度で5億円を目指しており、10月2~5日に東京ビッグサイトで開かれる、東京国際包装展でのブースで出展するとしている。

〈大豆油糧日報 2018年9月14日付より〉