台紙にくっつくケーキ生地を90%カット、“付着低減台紙”を開発/大塚包装工業

ロールケーキを使用した社内試験結果(左=現行品、右=付着低減台紙)/大塚包装工業
大塚ホールディングス株式会社の子会社である大塚包装工業(本社=徳島県鳴門市、小松喬一社長)はこのほど、ケーキ生地等が付着しにくい「付着低減台紙」を開発し、製品への導入を開始した。

ケーキは時間を経るほど台紙に生地が付着しやすくなるため、消費者のストレス軽減やフードロス対策などが課題となっていた。

ロールケーキを使用した社内試験結果(左=現行品、右=付着低減台紙)/大塚包装工業

大塚包装工業が開発した「付着低減台紙」は、台紙の食品接触面に水・油をはじく、同社の独自技術である撥水撥油コート液を塗布することで、ケーキ生地の付着を低減できる製品。社内試験では従来製品に比べ、生地の付着が平均約90%低減できることを確認したという。環境に配慮した森林認証を受けた紙を使用し、燃えるゴミとして廃棄可能。

“付着低減台紙”を導入する「なが~いロールケーキ ロールちゃん」クリスマスパッケージ(ホイップ)

“付着低減台紙”を導入する「なが~いロールケーキ ロールちゃん」クリスマスパッケージ(ホイップ)

同社は「付着低減台紙」について多様な食品での応用を目指すとし、12月1日からは山崎製パンの「なが~いロールケーキ ロールちゃん」に導入を予定している。