イトーヨーカ堂は葛西店(東京都江戸川区)で、美術館をイメージしたバレンタイン催事売り場を1月中旬から設けている。

同社では今年のバレンタイン商戦を、「女性がチョコレートを楽しむイベント」(柴山和弘新規MD開発部催事担当)と定義し、華やかなものやかわいいものなど、女性が好みそうな様々なチョコレートを集め、「ミュゼ・デュ・ショコラ」(チョコレートの美術館)をテーマに展開している。旗艦3店ではガラスケースにチョコレートを飾るなど美術館のイメージを具現化した。写真を自由に撮れるコーナーも設けてSNSでの拡散を促していく。バレンタインの売り上げ目標は前年比10%増。

バレンタイン市場は近年、毎年拡大してきたが、昨年は義理チョコの減少などで縮小している。他方、「女性の自分自身への需要は増えている」(柴山氏)ため、同社では若い女性から主婦、シニアなどあらゆる年代の女性をターゲットに、国内外の専門店やホテル、有名ブランドと組んで限定感や希少価値が高く、宝石ように華やかなもの、写真を撮りたくなるかわいいパッケージのものなど約400品目用意した。ディズニーのリトル・マーメイド、サザエさんなど年代を超えて人気の高いキャラクター商品も用意した。

同社が強化する「チョコレートストリート」は33種のショコラバーを用意し、好きなものを好きなだけ選べ、自家需要や女性同士のプチギフトなどにも対応する。葛西店以外では通常の催事売場になるが、「ミュゼ・デュ・ショコラ」のPOPで訴求していく。

ネット上にはバレンタイン専用のVR(仮想現実)店舗「バレンタイン・パラダイスVR」を設けた。チャットボット(人工知能を活用した自動会話プログラム)を導入して、滑らかな絹豆腐をイメージしたオリジナルキャラクター「トーフ」と会話をしながら、好みの商品を簡単に探せるようにした。同社のほかそごう・西武、ロフト、セブン-イレブンなどセブン&アイグループ各社が用意したチョコレートも購入できる。

「西武百貨店渋谷店のA館とB館をつなぐ(赤い絨毯の)通路をイメージした入口、西武百貨店池袋店をイメージした売場にした。昨年初めて実験し、今年はAI(人工知能)チャットでテキストを自由に入れるとAIが回答するようにした」(岩本啓セブン&アイ・ホールディングスデジタル戦略部デジタルマーケティングオフィサー)という。

〈食品産業新聞 2019年1月31日号〉