東京カリント70周年記念で「世界最大のかりんとう」、ギネス世界記録(TM)を樹立

東京カリント・西村光示社長(左)、ギネス世界記録公式認定員の桐村和由氏(右)
東京カリントは創立70周年を記念して「世界最大のかりんとう」の製作に挑み、ギネス世界記録(TM)を樹立した。

新記録を達成したのは重さ6.380kg、長さ1052mmの「蜂蜜かりんとう 黒蜂」。10月15日に製作、11月10日の「かりんとうの日」に認定式を執り行い、公式認定証が授与された。

認定式では、新記録を樹立したかりんとうとほぼ同じサイズで再度製作したレプリカ版が披露された。ギネス世界記録への挑戦は、同社の社員が発案したという。

東京カリント社長の西村光示氏は、「かりんとう製作には気温や湿度の調整など高い技術力が求められる。今回の大きさで作り上げるため、職人は熱い窯の前で通常の何十倍もの時間をかけて揚げ続けた。重たい蜜かけの工程では皆で支え合った。伝統の継承と社員一丸となる機会になるとの声が届いて挑戦し始めたが、試作を繰り返す中で本当に一丸となることができた」と喜びを表した。

また、取締役生産本部長の西村圭史氏は、「当初は40cm程の大きさが限界だった。無謀な挑戦と思われたが、1年以上の研究を重ねて、本番当日に1m超えに至った。特に苦労したのは、食べられるように中まで火を通すことや、折れないようにすることだった」と奮闘を振り返った。

取締役営業開発本部長の熊本徹也氏は、70周年記念プロジェクトとして、かりんとうの豆知識を社内公募した「かりんとう、70の『実は!』」を紹介。同企画では「蜂蜜かりんとう 黒蜂」をハンバーグ作りのつなぎに使う、卵かけごはんの隠し味に使うなど、驚くようなアイデアが集まったという。中でも、同商品を「すき焼きに入れるとおいしい。お麩の代わりになり、黒糖の甘みと良質な米油が溶け出してコク深い味を楽しめる」と勧めた。「70の『実は!』」は同社公式ツイッターで公開している。

「蜂蜜かりんとう 黒蜂」は、東京カリント独自の発酵製法「蜂蜜発酵仕込み」により、1958年に誕生した看板商品で、かりんとう市場をけん引している。