2015年の豆腐・納豆業界は、輸入大豆は円安、国産大豆は昨年に続き入札価格の高止まりによる原料高に悩まされる一方で、レギュラー商品の末端価格に大きな変化は無く、コスト環境の厳しさという意味では改めて、来年に課題を持ち越すことになる。一方で、豆腐は世帯人数の減少に対応した簡便レンジアップ商品などがヒット、納豆も各社が近年注力しているフレーバー系商品が店頭をにぎわせるなど、企業努力の成果が新風となって吹き始めた。また、おからの有効利用や若年層を対象にしたプロモーションなど、業界団体の新たな活動も目立った。

豆腐業界の商品トレンドとしては、原料、製法にこだわったプレミアム感のある商品や、簡便即食商品の上市が目立った。夏向けには、タレを付けた冷奴を展開、冬向けには電子レンジで調理する湯豆腐・鍋商品の売場が拡大した。業界関係者の中には、豆腐で新ジャンルをようやく確立した、と評価する声もあり、豆腐の価格是正が困難を極める中で、こうした市場・売場構成そのものの変革を目指した取り組みは、継続的に求められよう。(詳細は本紙にて)