不二製油グループ本社は2四半期決算の説明会を10日都内で開き、清水洋史社長が概要を説明した。

清水社長は「中期経営計画では、飛躍の土台を作っている。高齢化社会で一番困るのはたん白質になる。たん白質、大豆たん白を扱ってきて50年経つが、やっと陽の目を見て中心課題になってきた。老人は簡単に肉を食べることができない、また50年には世界の人口が98億人に達するとだれ、現状から20億人増加する。動物性たん白が不足するのは明確で、動物性以外でたん白を供給するのが世界の課題になる。世界の食品会社をリードする会社になりたい」との見通しを示した。同社の第2四半期業績は、売上高、営業利益、経常利益で過去最高を計上した。油脂事業は原料価格上昇により減益も、製菓・製パン素材事業は南米を中心に収益性改善により増益、大豆事業は、たん白素材や水溶性大豆多糖類など高付加価値品の販売伸長が増益に貢献した。

地域別営業利益は南北アメリカ以外では減益だとした。日本は油脂事業、製菓、製パン事業の減益を大豆事業の増益でカバーしきれずに減益となったが、グループ本社の経費4億円を含んでいるため、事業収益力は大きく減退していないとした。アジアでは、中国での大豆事業の再構築に伴う減益を、製菓・製パン素材事業の増益でカバーできず減益とした。南北アメリカは油脂・チョコレート事業ともに増益となり、大幅な増益とした。欧州では販売数量を大きく伸ばしているものの、原料相場上昇で減益とした。

〈国内大豆部門で増益見込む、アジアでは製菓・製パン素材で増益〉

部門別では、油脂部門は、上期は営業利益が29億円と減益となったが、下期は37億円と前期並みへの改善を見込み。原料価格上昇の影響が一巡したことにより、アジア、欧州で増益を確保し、南北アメリカでの拡販が上乗せされるとした。日本については前年並みを見込むとした。

製菓・製パン素材部門では、上期は増益となったが、下期は前年並みを見込んでいる。日本では前年並み、アジアでは中国での販売が好調ながら、乳製品価格の上昇により採算悪化を見込む一方で、東南アジアでの調整品での増益もあり、アジア全体では増益を見込んでいる。一方で南北アメリカは、ブラジルのチョコレート市場は厳しく、減益を見込んでいるとした。

大豆部門は、当初11億円の減益見込みだったが、4億円の減益に上方修正した。更新投資もあり減益見通しだが、高付加化価値製品販売伸長を見込んでいる。

通期見通しについては、海外状況、国内消費動向を勘案し、上期は予測を上回ったが、下期が予測を下回るとし、当初の営業利益予想200億円を据え置くとした。地域別では、日本は全体では当初予測と変わらないが、大豆事業の増益を見込み、油脂事業では減益を見込むとした。

アジアは上期同様、製菓・製パン素材部門で増益を見込み、油脂部門では、高付加価値製品の数量の回復を見込むとした。大豆部門は事業再構築の影響を受けトータルでは減益を見込むとした。また、南北アメリカは、上期で大幅な増益となったが、下期は前年並みを見込み、通期では増益を見込むとした。欧州は上期の減益をカバーできないものの、下期は計画並みの収益を見込んでいる。

〈大豆油糧日報2017年11月15日付より〉
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