インフルエンザ予防、ノロウィルス緩和効果に期待-納豆サイエンスラボ

大豆油糧日報2017年11月16日付
納豆の健康価値を向上させていく「おかめ納豆サイエンスラボ」は14日都内で、「『S-903納豆菌』による感染予防効果の最新結果発表会」を開催し、タカノフーズ研究員や、中部大学の林京子教授による研究発表、管理栄養士の浅野まみこ氏による免疫力アップの健康納豆レシピを紹介した。

タカノフーズの研究開発部門の小林知世研究員は「S-903納豆菌の基本データについてーインフルエンザ予防・アレルギー抑制効果の可能性」と題し研究発表した。S-903納豆菌は、ウィルス感染の初期防衛に重要なNK細胞活性化に寄与するIL-12産生誘導能が従来金の1.5倍ある納豆菌だとした。

花粉症症状緩和に関する実験では、花粉症患者にS-903納豆菌納豆を10週間摂食した結果、未接種者と比較して、目のかゆみや鼻水などの花粉症症状が緩和され、アレルギー抑制効果が期待できるとした。また生活の豊かさや、質を表すQOLスコアも改善させる可能性を示唆したとした。

インフルエンザ予防効果については、マウス実験を行い、感染前後にS-903納豆菌を摂取させたところ煮豆を摂取したマウスと比べ、肺、気道中のウィルス量が有意に増殖抑制されたとした。また納豆菌の用量依存的にウィルス量が抑制されたことから、S-903納豆菌のインフルエンザウィルス増殖抑制効果が確認できたとした。

さらにS-903納豆菌と合わせて乳酸菌を投与した場合は、ウィルス増殖抑制が増強されたことから、併用摂取が抗インフルエンザ効果を高めることが明らかになったとし、インフルエンザ予防、治療効果が期待されるとした。

林教授はマウスを使用したノロウィルス感染実験を行い、増殖阻止効果があるとした。S-903納豆菌、S-903納豆を感染前後から投与し、糞便中のウィルス量を測定すると、感染後2週間に渡り、与えない場合と比べ1/3まで減少させた。減少効果は死菌のS-903納豆菌、生菌のS-903納豆菌、S-903納豆菌入り納豆でも同程度ことから、ノロウィルス感染症状の緩和効果が期待できるとした。

また、鼻風邪の約50%を占め、血清型が多数存在し、最も身近なライノウィルス摂取事件でも、ノロウィルス実験と同じく、S-903納豆菌、S-903納豆菌入り納豆も投与により、高い抗体価を維持したことから、ウィルス感染後において、抗体による再感染予防効果を長時間維持できる作用が期待できるとした。

浅野氏は「S-903納豆」を使用した免疫アップレシピを紹介した。「マグロの納豆ヨーグルトサラダ」は魚のDHA・EPA、野菜のカロテン、ビタミンなど不足しがちな栄養素がまとめて摂取でき、免疫力向上効果が期待できる。また発酵食品のヨーグルトと納豆は相性が良いとした。ほかにもアボカドやノリ、を使用し、腸内環境改善に適した「ふわふわ納豆フリット」、消化を助ける大根と合わせた「おろし納豆」は火を使わずにできるレシピとして紹介した。

〈大豆油糧日報2017年11月16日付より〉