17年のごま市場の動向は、ごま油は家庭用を中心に堅調に推移した。健康オイルとしての側面に加えて、そのまま料理にかけて楽しむ生食用途が広がるなど、風味油としての強さを見せている。ヘビーユーザーの増加に伴い、業務用向けの600gペットが家庭用でも好調なことから、かどや製油と九鬼産業では同規格を強化している。また、かどや製油を筆頭にペット容器化による軽量化を一段と進めた。竹本油脂は「純正ごま油ゴールド」400gペットを昨秋発売した。18年も同様の傾向が続きそうだ。

食品ごまは単価ダウンのほか、野菜高騰などの影響で苦戦した。商品面では、付加価値の高いねりごまで簡便なパウチ品の強化が続いたが、市場の拡大にはつながっていない。ごま和えなど昔ながらの使い方はもちろん、市販の調味料やアイスクリームなどに加え、コクと深みをアップするなど、簡単な食べ方提案を地道に続けることが必要だ。

また、ごま油最大手で食品ごまのシェアも高いかどや製油が、食品ごま大手のカタギ食品を昨年11月に子会社化したことは、関係業界に衝撃が走った。この動きを受けてか、ごま油大手の竹本油脂と、食品ごま大手の真誠は業務提携を強化した。今年も、再編・アライアンスの動きに注目だ。

17年は、残留農薬問題が一歩前進した年でもあった。検出されれば違反になる基準値が、イミダクロプリドにおいて一律基準0.01ppmから、0.05ppm へと、念願の適正な規格基準値を獲得した。

なお、最大のごま輸入国・中国の輸入量は、14年以降過去最高を更新し続けたが、17年は15、16年実績を下回る約72万tで着地する見通し。しかし、中国の港湾在庫がタイトになってきており、ごま相場の先高感が出てきた。

〈大豆油糧日報 2018年1月17日付より〉