かどや製油が売上・利益共に業績予想を上方修正、ごま油販売が想定上回る

かどや製油の18年3月期・第3四半期連結決算は売上高が229億2,400万円、営業利益が42億3,900万円、経常利益が43億5,100万円、四半期純利益が29億6,300万円となっている。

同社は昨年11月、カタギ食品を子会社したことに伴い、同期から連結決算に移行したことにより、前年対比は記載していない。

あわせて通期業績予想の修正も発表し、売上高298億円(前回予想285億円)、営業利益50億円(同36億円)、経常利益51億円(同36億円)、当期純利益34億円(同24億5,000万円)と、売上・利益共に上方修正した。同社では修正理由として、ペット容器中心にごま油販売が当初予想を上回るペースで推移していることや、当初想定より円高で推移していること、原料処理の増加による生産効率の向上などにより原価率が低下していることを挙げている。

セグメント別では、ごま油事業の売上高は191億0,500万円、セグメント利益は35億9,300万円となった。軽量で持ちやすいペット容器製品が消費者から好評を得ていることから、商品ラインアップを揃え、積極的に拡販に努めている。またごま油の用途多様性に着目し、濃口や純白ごま油の訴求活動を行い市場拡大に取り組んだ。原料面では、仕入れ価格が比較的低価格かつ安定的に推移しており、取引先からの値下げ要求の増加もあり、販売価格は低下傾向にあるとした。

〈大豆油糧日報 2018年2月2日付より〉