2月国産大豆入札は値上がり、東海フクユタカは9,000円前後スタート/日本特農産物協会

日本特農産物協会は2月28日、平成29年産大豆の2月の入札結果(資料後掲)を発表した。それによれば、60kg 当りの平均落札価格(消費税抜き)は普通大豆で8,474円、特定加工用で7,965円、平均で8,404円となり、前月から115円上がった。上場数量は9,877tで落札数量は2,585tとなり、落札率は26%だった。

普通大豆の銘柄別では北海道とよまさり大粒は7,868円と前月から436円下落、スズマル小粒は9,716円と536円上がった。宮城県のミヤギシロメ大粒は8,511円と209円下落したが、全量落札となった。

東海フクユタカ大粒は、岐阜は8,825円、愛知は9,282円、三重は9,067円、滋賀は8,500円と9,000円前後でのスタートなった。九州フクユタカ大粒は、福岡は1,000円下落し、9,106円と1万円を割った。佐賀は9,400円と510円下落した。

大豆流通関係者は「平均価格が上がったことは少し驚いた。東海フクユタカが上場され、落札率が高く、宮城ミヤギシロメも全量落札されたからだろう。九州フクユタカは中粒傾向にあり、一部では大粒を求めて東海産に流れているかもしれない。実需者が急いでいないこともあり、今後の落札率は20%台で推移するのではないだろうか」との見解を示した。

〈大豆油糧日報 2018年3月2日付より〉