〈基礎研究・応用開発を一体で、顧客と共に「あるべきおいしさ」を創造〉
J-オイルミルズは、新複合型プレゼンテーション施設「おいしさデザイン工房(東京都中央区、フロア面積760平方m)」の記者見学会を13日開いた。

「おいしさデザイン工房」は、基礎研究開発とアプリケーション(応用)開発を一体で行うほか、顧客向けプレゼンテーション機能も兼ね備えた施設として、9日開所した。同工房では食用油の付加価値機能(調理価値、健康価値、調味価値など)を徹底に追求し、さらに同社の食品素材(油、マーガリン、スターチ、粉末油脂など)を組み合わせた試作開発を通じて、さまざまな要望を踏まえた、顧客にとって最適なソリューションを提供することを目指している。

開会にあたり同工房を所管するフードデザインセンター長の渡辺健市執行役員(写真左)は始めに、「当社は『おいしさデザイン企業』を目指しているが、食用油企業として、油を究めることが大事だと考えている。油で調理された料理はなぜおいしいのか、香りの成分は脂溶性であるし、油は食感も改良する、そこを解明しながら製品開発を行っている」と述べた。

その上で、施設コンセプトについては「ターゲットとオケージョン(場所、機会)によって、おいしさは変化する。あるいは健康感を出すにはどうすれば良いのか。さらには、中食、外食、加工用、家庭用でそれぞれニーズは違ってくる。その上で、『あるべきおいしさ』からスタートする必要があると考えており、技術やサイエンスといった課題と一体に取り組みたい。また、この工房を接点として顧客を交えておいしさを作っていきたい」と述べた。

〈複数のデモ・プレゼン施設を兼ね備える、災害時にはBCP拠点として機能〉
同工房は、一般家庭のキッチン能力に合わせたものや、プロの調理現場に対応したものなど、複数のデモ用・プレゼン用キッチンを整備しているほか、モニター・カメラなど中継機能を備えたプレゼン用スタジオ、パン、パイなどの試作室、フリーアドレスのオフィス・ミーティング室などから構成されている。交通至便の都心中央部(日比谷線・八丁堀駅至近)という立地も、顧客提案の上では大きな利点となる。
プレゼン用の一室

プレゼン用の一室

また、同工房における主な研究テーマとして同社では、オリーブ油など家庭用商品の、日本人の食事に合った使い方の模索や、外食・中食それぞれのニーズに応じた、さまざまな技術サポートによる「あるべきおいしさ」の追究、マーガリンとスターチのコラボによる応用開発も含めた、製菓・製パン用途の研究開発などを挙げている。

さらには、離れた拠点との会議が可能なテレビ会議システムと共に、免震構造のビルに入居していることも含めて、災害時にはBCP(事業継続)拠点としての機能を有している。

〈大豆油糧日報 2018年7月18日付より〉