消費者委員会の食品表示部会は8日、食品表示の「見やすさ、わかりやすさ」をテーマにユニバーサルコミュニケーションデザイン協会からヒアリングしたほか、食品表示の全体像にかかる課題から解決策までの整理を都内で行った。

同協会によれば、文字を大きくするだけでは、表示面積が拡大し、レイアウトが崩れ、詰め込み型のデザインとなってしまうため、「文字の大きさ」以外の要素も考慮するべきとし、わかりやすい表示に必要な要素として、文字サイズは原則8ポイント以上、情報量の削減、文字の変形率、行間の広さ・1行の長さ、適切な書体選び、情報の優先度を決める、文章の簡素化、色彩設計を挙げた。

色彩設計では、効果的な配色があるとし、さまざまな見え方の特性に配慮し、文字と背景色の明度差を十分にもたせるべきとした。また、視認性やコントラストの確保にも気を配り、色覚異常者や高齢者にも配慮した表示が食品表示にも必要ではないかと提案した。

食品表示の全体像にかかる課題から解決策までの整理では、「食品表示の見にくさは、情報過多だから」とする事務局の提案に対し、委員からは「情報が多いから見にくいのではなく、それよりもいかに伝えたい情報を伝えられるかを考えるべき」とした意見も出された。

食品表示における表示内容の優先順位では、「ウェブと容器包装に情報をどう切り分けるか、情報の優先順位を決めるには「実態を把握して慎重に議論するべき」とする意見が多かった。

表示のウェブ化では、QRコードやICタグ、バーコード、AIの活用なども挙げられ、次回ではそれらの専門機関からのヒアリングを予定している。

また、理解しづらい表示に対しては、マークの活用なども提案され、訪日外国人にとっては有益とする意見がある一方、「普及しなければ理解されない」、「表示面積が多く必要」とした反対意見も多く出された。

〈大豆油糧日報 2018年11月12日付より〉