〈強力にプロモーションを推進し、液状みそを拡売〉
マルサンアイは14日、愛知県岡崎市の本社で18年9月期の決算会見を開いた。豆乳が好調に推移したほか、昨年9月に発売した鮮度ボトル入り液状みそが寄与し、10期連続の増収、過去最高売上を記録した。

今期(19年9月期)は、売上高は前年比2.7%増の270億4,500万円、営業利益は前期に引き続きマルサンアイ鳥取(豆乳工場)の減価償却費増加で、17.0%減の3億1,400万円を見込む。渡辺邦康社長は、「液状みそに力を入れ、みそ事業の拡大を図る。豆乳飲料事業は200億円の大台に乗る計画」と話した。営業減益予想については、「今期はマルサンアイ鳥取の減価償却費として5億8,200万円を見込む。実質8、9億円の営業利益を稼ぐ力がある」と強調した。

みそ事業は、3.3%増の49億3,700万円を計画。このうち生みそは1.4%増38億7,800万円、調理みそ4.6%減3億5,700万円、即席みそ1.4%増4億1,600万円、液状みそ68.3%増2億8,500万円を計画。

発売1年でシリーズ累計100万本を突破した鮮度ボトル入り液状みそについては、テレビCMを投下するなど、強力にプロモーションを推進する。テレビCMでは人気お笑いコンビのサンドウィッチマンを起用し、8日から2週間、東京・名古屋・大阪・東北地方・北海道で展開し、開封後も常温で90日間鮮度を保つことを訴求している。

渡辺社長は「みそ市場は1,000億円前後で、その3%、30億円が液状みそ市場と見られている。みそ市場が縮小する中、液状みそは伸ばせる可能性がある。家族の中で1人だけみそ汁を飲みたい場面や、独身男性など単身でも重宝する。液状みそを拡大しみその裾野を広げたい」と意気込んだ。また、「液状みそを10年で30億円に育成し、豆乳、みそに次ぐ第3の柱にしたい」と長期的な展望を語った。

〈豆乳の生産能力は15万klに拡大、海外向けや業務用にも力を入れる〉
そのほか、今期も引き続き、業務用みその販売強化と、合理化によるコスト削減、中国とタイの販社での販売、輸出の拡大を図る。中国販社からの世界各国への輸出拡大にも期待する。

豆乳飲料事業は3.4%増の200億6,300万円を計画。このうち豆乳は新製品と海外向け製品の拡売で4.6%増の178億1,300万円を見込む。今期は、鳥取工場の第2期工場を完成させ、ラインを1ライン増強し、2ラインへ拡大する。「6月1日からの稼働を目指している。これにより、豆乳の生産能力は15万klに拡大する。海外向けや、引き合いの多い業務用にも力を入れられる。豆乳の裾野を広げていきたい」と強調した。

飲料は、受託製造品の減少で5.5%減の22億5,000万円を見込んでいる。第3のミルクのアーモンドミルクについては、「アーモンドミルクはアメリカでは1,200億円と、日本の人口で換算すると600億円と見られ、豆乳と同じくらいの市場がある。日本で、自社ブランドでしっかり攻めたい」と意欲的な姿勢を示した。

その他食品事業に分類される豆乳グルトは、発売来右肩上がりで伸長しており、前期実績は21%増の6億8,000万円となった。今期は、「豆乳グルト プレーンタイプ400g」に加えて、10月1日に「国産大豆の豆乳使用 豆乳グルト400g」を発売し、さらなる拡販を図りたいとしている。

また、「豆乳グルトにより、チルドルートを構築できつつある」とし、新たなチルド商品の開発も進める。

なお、前期の数量実績は、生みそ0.6%増の2万1,400t、豆乳8.6%増の13万キロリットル。

〈大豆油糧日報 2018年11月15日付より〉