〈平均たん白は34.2%・油分は18.9%〉
アメリカ大豆輸出協会(USSEC)は15日、米国大豆バイヤーズ・アウトルック・コンファレンスを都内で開き、18年産米国大豆の品質・生産状況や、世界の大豆需給などについて報告した。それによると、18年産米国大豆の品質は、水分13%ベースで平均たん白分は前年比0.1ポイント増の34.2%、平均油分は0.2ポイント減の18.9%と報告した。なお、08年~17年平均ではたん白分が34.6%、油分が18.9%となっている。

18年産米国大豆の品質について、ミネソタ大学のセス・ネイブ准教授が報告した。18年の育成期では、ミズーリと中南部における干ばつ、ノースダコタ、サウスダコタとミシガンにおける短期間の干ばつが大きな話題となった。早期は寒かったが、温かい気温が成長を加速させ、18年は局地的な異常気象も多数発生したとした。

生育初期は非常に良かったとし、「特定の州では豪雨や干ばつに見舞われたが良好、中西部の北部は低温、南部はより高温、そして後期では、コーンベルトの東部で高温だった。降水量に関して、4月~6月はコーンベルトの南部は乾燥していたが、中部とコーンベルトの東部は降水量が多く、7月~9月の降水量も十分だった。これにより、生産量をあげることができ、単収も良かった」と報告した。

ミズーリ州は、初期に干ばつ、乾燥した状況が8月まで続き、ミズーリ州の生産量を抑えてしまったが、イリノイ州は非常に良い生産状況だった。米国内では最大の生産州で、これが生産量を押し上げた要因となった。早い段階で大豆が作付けされ、生育が進捗し、良好な収穫がイリノイ州では実現したとした。

アイオワ州は、9月の頭2週間は降雨により、収穫が進捗しなかった。その後、雨は上がり、急速に収穫が進み、ほぼ平均に到達している。

ミネソタ州もアイオワ州と同様とし、「雪が降ったので作付けが遅れた。大規模な機械の導入が進んだことで、農家は素早く作付けをすることができた。いったん天候が回復すれば、作業状況も回復し、とても良好な状態で作付を終えることができた」と述べた。

〈1億2,770万t という記録的な生産高〉
収穫では、収穫期の初めから半ばまでの期間、中西部は最も降水量が多い地域となり、アイオワ州やコーンベルトの東部もその影響を受けたが、収量は良かったとした。生産は作付面積が1%減の3,580万ha だったにも関わらず、1億2,770万t という記録的な生産高だった。

米国の平均的な大豆のたん白質量は34.2%と昨年よりも若干上がっている。0.4%ほどこれまでの10年平均よりも下がっている。油分は前年比で0.2%減となり、10年平均との比較では全く同じ結果となった。

地域別平均値は、
△西コーンベルト=たん白分前年並みの34.0%、油分0.3%減の18.7%
△東コーンベルト=たん白分0.3%増の34.3%、油分0.1%減の19.0%
△中南部=たん白分0.4%増の34.8%、油分0.1%増の19.6%
△南東部=たん白分0.7%増の35.3%、油分0.3%減の19.4%
△東海岸=たん白分0.4%増の34.9%、油分0.2%増の19.2%――となっている。

たん白質含量はこれまで通り、南部と東部では高く、北部と西部は低い。数字が下がっているのは西部のコーンベルトで収穫が遅れたから。東部も同様。南東部はハリケーンが到来し、収穫が遅れたとした。

油分は南部が高く、北部では低い状況。たん白質は前年比0.4%下がっており、コーンベルトの西部はたん白質が少なかった。

水分量は雨が秋にかなり降ったことで水分量が上がっている。収穫が遅れる問題もあったが、貯蔵される大豆の水分レベルに影響を及ぼし、水分レベルが若干高い大豆になる。搾油業者では、搾油の歩留りは高かいので、もしかしたら水分レベルの影響かもしれない。加工業者にとっては水分レベルが高いので作業効率があがるのではないかという見解を示した。

〈大豆油糧日報 2018年11月19日付より〉