J-オイルミルズは8月21日、東京都中央区の複合プレゼンテーション施設「おいしさデザイン工房」で、新製品試食会を開催し、新製品の概要説明とともに、それらを用いたメニューの試食が行われた。

冒頭、岡村美和CSR・IR部長兼広報・IRグループ長は、「CSR・IR部は今年7月1日の組織改正で誕生した。広報の仕事は、メディアや機関投資家、株主から直接さまざまな意見をもらうことができる。前職の製薬会社では自社製品を自分で体験した言葉で届けることができなかったが、食品会社はおいしさや幸せな気持ちを、自分で身をもって体験して伝えることができる」とあいさつを行った。

続いて、今義潤フードデザインセンター次長兼ソリューション事業部が同社の目指す「おいしさデザイン」について、「プロの調理人の技術を用いて、あるべきおいしさを検討することから始まる。なぜおいしいかをサイエンス側から解明し、テクノロジーで再現する方法を検討する。その結果を伝えていくことまで全て合わせたもの」と説明した。
J-オイルミルズ 新製品試食会

J-オイルミルズ 新製品試食会

家庭用油脂については、松谷宗浩油脂事業部家庭用グループ長が新商品3品の説明を行った。松谷グループ長はまず、家庭用油脂は1,400億円市場と、基礎調味料としては劇的に伸長し、牽引しているのは、オリーブ油とプレミアム油のえごま油、アマニ油、米油であること。また、オリーブ油はキャノーラ油やサラダ油などのベーシック油からのスイッチ傾向があるという背景を説明した。
 
新発売する「AJINOMOTO軽くてあっさりしたオリーブオイル」は、スイッチを促進する910gの大容量のオリーブ油で、炒めものや揚げもの、和食などにも使えることを訴求する。オリーブ油の市場の約8割を占めるエキストラバージン(EV)は、香りや風味があるため料理には適さない。同製品が採用した、香りがあまくなく、軽くあっさりしているピュアタイプであれば、ベーシック油と同じような使い方が可能なことを強調した。
 
〈えごま油とアマニ油は「手が出しやすい価格」「使い切れる容量」で市場拡大を目指す〉
「AJINOMOTOえごま油」と「AJINOMOTOアマニ油」は、トライアルしやすい100gで市場拡大を目指す。えごま油とアマニ油の認知率はそれぞれ85.2%、75.2%と高いものの、購入率については、食用油計の62.2%、ベーシック油38.5%、オリーブ油の31.3%などと比べて、それぞれ3.3%、4.8%と低いことを指摘した。また、200g弱で1,000円ほどの商品が主流で、「高くて手を出せない」をはじめ、「酸化しにくくしてほしい」や「中途半端に残る」といった不満の声があり、これらの課題の解決を図ったという。
 
2品とも1カ月で使い切れる100g遮光瓶を採用し、売価は「えごま油」が600円、「アマニ油」が500円ほどに設定したことで、「手が出しやすい価格で、1カ月で使い切れる」ことを強調した。
 
〈大豆油糧日報 2019年8月26日付〉