〈日本の食文化をリブランディング、大豆で貧困国支援も〉
神奈川・大磯町の海辺に本社を構える「Shonan Soy Studio」(2019年9月オープン)は、北海道産とよまさり特別栽培大豆に、ラオス産ピュアアラビカコーヒーを添加し、納豆菌で発酵させた、大豆発酵食品「SOYFFEE」を製造・販売し、地元の人を中心に注目を集めている。外国人の評価も高いという。

同社の小野岡圭太代表は、同店をオープンした目的について、日本の食文化をリブランディングし、世界中の人に受け入れてもらいたいとの思いがあったという。

また同社は、企業理念に「Bite for Bite ~あなたの一口が世界の誰かの一口に~」を掲げ、売上の一部を貧困国の支援に充てている。「これまで、さまざまな国を訪問し、生まれた場所や環境によって生じる格差を感じた。その中で、ラオスを訪問した際、貧しい国でありながら、住民から食べ物を譲り受けた僧侶が、貧しい子供達にも分け与える習慣があり、この食の循環の文化が印象的だった」とし、同社を設立することで、生まれた国などによって生じる格差の是正を図ろうと、取り組みを始めたという。

大豆にフォーカスした理由については、世界的な人口増加の影響で、今後たん白質の供給不足が推測される中、大豆のたん白質に注目が集まっており、米国では大豆製品が健康食品として期待されているなど、可能性を感じたという。

【Shonan Soy Studio 本社概要】
・住所=神奈川県中郡大磯町西小磯119番地1
・営業日=木、金、土曜
・営業時間=午前11時~午後4時30分(夏季は5時30分まで)

商品は、ブランド体験の場として位置付ける本社のほか、オンラインサイト、地元のオーガニックスーパーなどでも販売している。
神奈川・大磯町「Shonan Soy Studio」本社

神奈川・大磯町「Shonan Soy Studio」本社

〈北海道産特別栽培大豆にコーヒー、納豆菌を添加、サラダやスイーツにぴったり〉
代表商品「SOYFFEE」は、納豆をリブランディングした商品。「海外では、納豆の粘り気や香りが苦手な人がいる。食べやすくしようと、バジルや紅茶などさまざまな素材との組み合わせを試したが、コーヒーとの組み合わせが一番しっくりきた」という。
 
ラインアップは、ほんのりコーヒーの風味を感じる「Original」(税別750円)と、コーヒーに大豆を浸漬させ、よりコーヒー感が味わえる「Original-Double」(同800円)をそろえている。ホテルの朝食でも採用されており、パンとの組み合わせが楽しまれている。
 
2品とも用途が広く、「Original」は、サラダやピザなどに合わせるのがおすすめだという。「Original-Double」はスイーツにも相性が良い。
 
原材料の全てにこだわっており、「大豆そのものがおいしくないとダメだと思った。さまざまな大豆を検討したが、香りが良好な北海道産の大粒契約栽培大豆を使用した」という。
 
コーヒーは、酸味が少なく、日本人好みのラオス産を使用し、ラオスへの支援にもつなげている。
 
また2月には、新製品として「SOYFFEERoasted」の発売を予定している。既存の「SOYFFEE」にメープルなどを加えて乾燥させたもので、ほんのり甘く、お酒のおつまみにぴったりだという。
 
このほか同店では、「大豆そのものを食べたい」という声を受け、大豆の量り売りも行っている。コーヒーの販売も実施している。
 
今後の展望について、小野岡代表は「まずは地元のファンを作っていきたい。その上で、やがてはショップ、『SOYFFEE』を使ったメニューを展開するカフェも出したい」と語った。
 
〈大豆油糧日報 2020年1月21日付〉