日清オイリオグループが食用油の価格改定、4月1日からkgあたり20円以上の値上げ

日清オイリオグループが食用油の価格改定(画像はイメージ)
日清オイリオグループは4月1日納入分から、家庭用、業務用、加工用食用油の価格改定を実施する。価格改定の内容は、家庭用食用油がkg当たり20円以上、業務用食用油が斗缶当たり300円以上、kg当たり20円以上、加工用食用油バルクがkg当たり20円以上としている。

同社は製油業界を取り巻くコスト環境について「大変厳しい状況」とし、一層の生産性向上並びに合理化に努め、コストの削減に継続して取り組んでいくとしているが、コストアップ分すべてを吸収することは極めて困難な状況であることから、価格改定を実施するに至った。

〈食用油価格改定の理由(日清オイリオグループ)〉
△中国の大豆・菜種搾油減少と輸入油需要の増加によるオイルバリューの上昇
△肥料の散布不足やマレーシアで発生した洪水の影響によるパーム油生産量の減少
△中国のASF(アフリカ豚熱)を背景とした飼料需要低迷などによる安価な中国産大豆ミールの日本への流入
△カナダ産菜種の水分やグリーンシード(未成熟な種子)の増加による歩留り低下
△トラックドライバーの不足などによる物流コストの上昇、副資材コストの上昇

〈大豆油糧日報2020年2月19日付〉