アトピー性皮膚炎の乳児の栄養指導でタンパク質補給に“粉豆腐”活用

栄養指導メニュー「粉豆腐ミルクバナナ」
佐藤美津子医師(佐藤小児科)と渡辺雅美栄養士との共同研究の成果である「ステロイドを使用せず、栄養指導を行った乳児アトピー性皮膚炎の経過調査報告」が、学術雑誌『薬理と治療』5月号に掲載された。この研究について、旭松食品は6月4日に情報発信した。

佐藤医師はステロイド外用薬よりも、適切な栄養摂取の重要性を説き、アトピー性皮膚炎の乳児を持つ保護者に栄養指導を実施。その結果、ステロイド外用薬を使わず8人中7人の患者で改善傾向が認められたという。

渡辺栄養士は「患者の栄養状態によっては3食だけでたん白質量を増やすことが難しいケースもあったが、『粉豆腐ミルクバナナ』など、デザートで美味しく、食べやすく、簡単に作れる指導を行い、たん白質摂取量の増加と、保護者の安心感につながった」とコメントした。粉豆腐は、こうや豆腐を粉末状にしたもの。旭松食品は上記研究結果とメニューを元に健康的な食生活に寄与できる商品開発を進めていく。

〈大豆油糧日報2020年6月8日付〉