米や肉の代替豆腐「TOFFU PROTEIN(トーフ プロテイン)」シリーズ発売、豆腐ミート使用カレーなど/アサヒコ

アサヒコ TOFFU PROTEIN(トーフ プロテイン)「豆腐のお肉 カレー」
アサヒコ(さいたま市)は10月7日、人と地球にやさしい未来のとうふ「TOFFU PROTEIN(トーフ プロテイン)」シリーズから、肉の代替になる「MEATOFFU(ミートーフ)」、ご飯の替わりになり、糖質オフも出来る「TOFFU Rice(トーフ ライス)」を、関東圏のスーパーで新発売する。

賞味期限は21日間。さらに2021年春に向けては、乳製品・卵不使用の、豆乳を活用したスープやデザートも展開していく考えだ。アサヒコ・マーケティング本部マーケティング部の池田未央部長は、「多様なラインアップの中から食事を選んで、健康をデザインできるように、商品を拡充していきたい」と話す。

「MEATOFFU」からは、ひき肉の替わりに豆腐ミートを使った「豆腐のお肉 肉そぼろ」(1人前130g・248円)、「豆腐のお肉 ガパオ」(1人前130g・248円)、「カレー」(150g・248円)、「豆腐のお肉 麻婆豆腐」(230g・298円)、大豆ミートの「大豆のお肉 焼肉」(130g・298円)と、和風からエスニックまで5品をそろえた。いずれもコレステロールゼロで、絹豆腐の約4倍のたん白質が摂取できる。味付け済みなので、電子レンジで温めるだけ。

また、「麻婆豆腐」については、調味液も動物性不使用とし、ヴィーガン認証を取得した。「焼肉」は、代替肉市場が進んでいる北米でも事業を展開する親会社・プルムウォングループ(韓国)の大豆ミートを、同社が日本向けに味付けした、グループの知見を集めた商品と言える。

豆腐ミートはその名の通り、自社で製造した豆腐をひき肉状にしたもの。一般的な大豆ミートよりもたん白質含有量が多く、柔らかく、大豆臭さを感じない点も特徴だ。「(試食アンケートでは)高年齢層の方にも評価が高かった」といい、従来の豆腐のイメージや「植物性はおいしくないのでは」というイメージが定着していると思われる層にも受け入れられる期待がある。

〈「TOFFU Rice」で豆腐をご飯の替わりに、糖質90%オフ、もち麦配合で食物繊維も〉
「MEATOFFU」と共に展開するのが、「TOFFU Rice」の「糖質オフ豆腐でごはん」(1人前120g・238円)だ。お米のような見た目の豆腐の粒に、食物繊維が豊富なもち麦を約10%配合している。ご飯と比較し糖質を90%オフしながら、たん白質(絹豆腐の約4倍)がしっかり摂れる。「お米の替わりに豆腐を使うというニーズは結構ある。しかし、水が約90%占める豆腐は、水切りの時間、手間がかかる。同商品であれば、豆腐をカットして炒めているので、電子レンジで温めるだけ」と、簡便性もアピールする。

「糖質オフ 豆腐でごはん」

「糖質オフ 豆腐でごはん」

全商品でパッケージ裏面を統一し、消費者が栄養成分(カロリー、たん白質、塩分、糖質)をぱっと見て把握できるようにした。それによって、「例えば、『糖質オフ豆腐でごはん』と『豆腐のお肉カレー』を組み合わせると、たん白質が27.2gも摂れ、糖質は17g、カロリーは339kcalに抑えられることがすぐに分かってもらえる」とし、シリーズの相乗効果も期待する。
 
同シリーズは、昔から親しまれている豆腐・油揚げを生かしながら、ネーミングの「TOFFU PROTEIN」にあるように、(コレステロールや糖質など)身体にとってあまり要らないものを「OFF」し、植物性たん白質を「IN」して、おいしく健康的な食生活の実現をコンセプトとしている。
 
伝統的な豆腐・油揚げの市場は、メニューのマンネリ化、多様化する食生活の中での喫食頻度の低下、調理離れなどを背景に、年々縮小傾向にあるという。市場活性化を図るべく、豆腐を肉やご飯の替わりに食べるという、新たな発想の豆腐を提供することで、既存ユーザー以外にも豆腐を食べてもらう機会を作りたいと考え、同シリーズを開発した。
 
また、たん白質摂取には、肉、魚、大豆などさまざまな選択肢があるとした上で、「『昨日は肉を食べたから、今日は豆腐』といったように、たん白質摂取の選択肢として豆腐を選んでもらえるようにしたい」と話す。
 
〈大豆油糧日報2020年9月17日付〉