「ソイジョイ 抹茶&マカダミア」発売、食べ応えあるナッツ系新商品/大塚製薬SOYJOYプロジェクトインタビュー

大塚製薬 SOYJOY「ソイジョイ 抹茶&マカダミア」
〈女性層も取り込み「オリジナルシリーズ」を後押し〉
大塚製薬は9月28日、「SOYJOY」(ソイジョイ)ブランドから、ナッツ系の新アイテム「ソイジョイ 抹茶&マカダミア」を新発売した。

SNSでも「おいしい」「食べ応えがある」という声が多く、流通のバイヤーからの評価も高い。最も売れている「アーモンド&チョコレート」の販売を上回る店舗もあり、出足は好調だ。ニュートラシューティカルズ事業部製品部Soylutionプロジェクトの折本知子氏は、「『ソイジョイ』ブランドの柱になることを期待している」と力を込める。投入の狙いや商品化におけるポイント、今後の販促などについて話を聞いた。

大塚製薬製品部・折本知子氏

大塚製薬製品部・折本知子氏

――新商品の「抹茶&マカダミア」を投入した狙いは
 
「ソイジョイ」は大豆をまるごと粉にした大豆粉にフルーツやナッツを練りこみ、しっとりソフトな食感のオリジナル、大豆パフのサクサクとした食感の「クリスピー」、プレーンスコーン風のしっとりとした食感の「スコーンバー」の3つのシリーズで展開している。その中でもオリジナルシリーズはリピートの高い人気シリーズだ。
 
今回の新製品は女性から特に好評で、オリジナルの好調を後押ししていると考えている。発売前の調査でも、抹茶のフレーバーは女性に人気で、約7割が「食べてみたい」と回答している。しかし「ソイジョイ」は男女ともに手に取っていただいているブランドなので、抹茶&マカダミアで、女性層の取り込みを図っていくと同時に、ブランドとしては、性別問わず、健康的な間食として取り入れて頂けるよう、取り組んでいく。
 
――商品化するにあたってのポイントは
 
抹茶は焼き菓子での表現が難しいとされる。鮮やかな色が退色してしまうためで、商品化するに当たり、その難しさを克服することができた。それとともに、味わいと全体の風味のバランスづくりに気を付けた。特徴として、「ソイジョイ」の中でもフルーツ不使用のアイテムで、抹茶のうま味と苦味のバランスが取れており、甘みを抑えた仕上がりになっている。
 
また、抹茶生地に、具材感を出すためまろやかな味わいのマカデミアナッツを使い、ホワイトチョコを加え、くちどけの良さを表現した。
 
〈新たな「ソイジョイ」を発見してもらえる機会つくる〉
――9月28日に発売してからの反応は

 
非常に好調で、前段でお話しした流通の反応のほか、SNS上でも「おいしい」というコメントは多い。コメントの中には、気に入っていただき、まとめ買いやダース買いしたいというのも目立つ。今度さらに、生活者の方の、健康な食生活に寄与できる大きな商品に育ってほしい。
 
また、新フレーバー発売時の反応としてうれしいのは、「ソイジョイ」を再発見してもらえることだ。2006年の発売以降も、新製品の提案と技術改良を重ねてきた。「オリジナル」は、今年に入って「ピーナッツ」をリニューアル発売しているが、オリジナルシリーズとしては久しぶりの新製品となり、抹茶&マカダミアと共に、他のフレーバーを試して頂けるキッカケになることだ。

「ソイジョイ ピーナッツ」

「ソイジョイ ピーナッツ」

――これから予定している販促は
 
「ソイジョイ」は、オフィスシーンでの喫食がメインだったが、現在の状況下によって生活スタイルが変化しているので、これまでとは違うシーンや食べ方を開拓したい。自分なりに健康管理をしてきた人も、在宅勤務などで従来の行動ができなくなっている。うまく調整できず、運動不足や間食しがちで太ったという声も聞く。
 
大豆由来の商品である「ソイジョイ」は全アイテムが低GI食品(グリセミック・インデックス、低いと食後血糖値の上昇が穏やかになる)であるため、新しい生活様式で健康管理、食事管理を始めた人に「ソイジョイ」を摂り入れてもらえるようなアプローチを行っている。
 
10月13日からは、「新しい生活習慣」によって増えた「おうち時間」を有効活用し、健康で充実した生活を目指す人を応援する「マメ時間 with SOYJOY」特設サイトを公開し、ボディメイク、ヨガ、料理などのさまざまなテーマで特別レッスン動画を展開している。
 
「ソイジョイ」はいろいろな味を楽しめるのが特徴だ。選ぶ楽しみを提案し「抹茶&マカダミア」をきっかけに、新たな「ソイジョイ」を発見してもらえる機会をつくりたい。
 
――注目されているたん白質の訴求について
 
「ソイジョイ」は大豆を丸ごと粉にしたグルテンフリーの生地がベースにある。健康管理ができ、良質な植物由来のたん白質が摂れることも伝えたい。大豆の持つ最大特徴の一つである大豆たん白への注目も期待したい。
 
――今後のブランド展開について
 
次なる新しいフレーバーや食感を楽しめる新製品開発も引き続き検討していく。今後も食生活でお役に立てる瞬間を捉えつつ、大豆の新しい価値を提案してきたいと思う。
 
◆大塚製薬「マメ時間 with SOYJOY」公式サイト
 
〈大豆油糧日報2020年10月23日付〉