染野屋「ソミート」、“弾力”にこだわり肉と遜色ない味わいに、外食にも採用され好評価〈主役を張れる大豆ミート代表選抜〉

染野屋「ソミート 炙り焼き」調理例
創業文久2年の豆腐メーカーの染野屋(茨城県取手市)は、大豆ミートで作った植物性100%の代替肉「ソミート」(商標出願登録済)を展開している。「植物性食の定着には、我慢しないで続けられるおいしさが重要」という考えのもと開発した「ソミート」は、原材料、製造方法にこだわり、品質に高い評価を得ているという。

「ソミート」の商品はいずれも、ヴィーガン・ベジタリアン対応。現在は、「炙り焼き」(冷凍100g・税込380円)、「しょうが焼き」(冷凍100g・税込380円)、「唐揚げ」(冷凍500g・1890円)をそろえ、味付け済みの簡便調理なため、忙しい人にもおすすめだという。

開発にあっては、特に「弾力」を重視し、長年の豆腐製造で培ったノウハウを活かして通常の肉と遜色ない食感を実現した。さらに、調味料には有機しょうゆやてんさい糖を使用するなど原料にこだわり、食品添加物は使用していない。現在は、アマゾンと移動販売(関東圏、静岡)での展開だが、今後は小売店での販売も視野に入れる。

主力商品は、3年前に発売した「炙り焼き」だ。汎用性が高く、ボイル後、再度炙ってタレをつけて焼肉のように食べたり、パスタやサンドイッチ、おにぎり、サラダの具材としてもおすすめだとする。

要望があれば、業務用にも対応する。昨年7月に東銀座にオープンした、植物性100%のメニューを展開する喫茶店「KOMEDA is □(コメダイズ)」では、「炙り焼き」を採用した「あぶりsoyミートのレモンサンド」や、「贅沢グレインズ」(サラダ)が販売されている。「レモンサンド」はテイクアウトの売れ筋ナンバーワン商品だ。

染野屋の小野篤人社長は、「ヴィーガンについて発信する有名ユーチューバーの方に、おいしい大豆ミートだと評価してもらうなど、『ソミート』の評価は上々」だと話す。さらに、新たにハンバーグやミートボール、レトルトカレー、ラーメン、餃子と、ラインアップを強化する計画だ。

〈大豆油糧日報2021年1月29日付〉