JA全農は、本紙「大豆油糧日報」の取材に応じ、令和2年産国産大豆の3月末時点の集荷見込数量、そして3年産国産大豆の生産計画(3月末基準)を明らかにした。

それによれば、3月末時点の調査をまとめた結果、2年産集荷見込数量は16万500tと、10月末時点の集荷計画数量対比で約1%減に留まり、元年産並みの数量を確保している。なお、今回の下方修正は、主に東北・北陸地区日本海側の歩留まりの低下、小粒傾向を反映したもの。

〈3年産生産計画、集荷予定数量は18万7,000tと前年産から大幅増、作付4%増〉
また、3月末時点の3年産生産計画(下表参照)については、作付面積は、前年比4%増の11万9,737haの見通しで、北海道は6%増、東日本は4%増、西日本は3%増、九州は4%増と、軒並み増加見通しとなっている。

JA全農では、「あくまで3月末時点の生産者の意向をまとめた数値。作付開始までまだ時間があるため、生産者に対し大豆生産を働きかけていきたい」との考えを示している。

作付意向面積に平均単収を当てはめた集荷予定数量は、前年比17%増の18万7,000tと、全国的に天候影響を受け減産となった前年産から大幅に増加見通しとなる。北海道は7%増、東日本、西日本、九州は軒並み2ケタ増加となっている。

主要品種別の作付面積と、集荷予定数量については、作付面積は、需要の強いとよまさりが10%増となったほか、里のほほえみが12%増、タチナガハが21%増と2ケタ増加の見込み。
JA全農 令和3年産大豆生産計画・集荷見込み

JA全農 令和3年産大豆生産計画・集荷見込み

集荷予定数量は、作付面積拡大でとよまさり11%増、前年産が減産だった反動でフクユタカは35%増、里のほほえみは作付面積拡大で23%増、リュウホウ、エンレイも前年産が減産だった関係で2ケタ増となっている。タチナガハも、作付面積拡大で2ケタ増加の見通し。
 
JA全農は、「大豆生産を増やしていく意向であり、3年産、そして今後に向けて単収の向上に向けた取り組みを推進していく。3年産の作付面積は4%増の計画だが、単収が向上すれば集荷見込数量18万7,000tより増加する可能性もある。生産技術の励行で、単収の底上げを図っていきたい。フクユカタA1号、ことゆたかA1号など新品種は確実に増えており、また里のほほえみなど多収が期待できる品種も拡大している」と、今後の大豆生産面積、単収の向上に意欲を見せる。
 
〈大豆油糧日報2021年4月23日付〉