防災意識の高まりなどから、常温長期保存可能な紙容器入り豆腐の認知が着実に進んでいる。

これらは昨今、メディア露出も多く注目されている。その背景には、備蓄した食品を定期的に消費し、消費した分だけ買い足していくという、災害時に備えた備蓄方法「ローリングストック」への市場の意識の高まりがあり、従来の長期保存食とは異なり日常食として気軽に取り入れることができ、災害時には非常食になるという心強さがあると見られる。また、問題視されている食品ロス削減への寄与も大きい。

さとの雪食品が2021年5月に発売した、量販では初となる豆腐の常温流通で長期間(120日間)おいしさが続く「ずっとおいしい豆腐」は、豆腐売場の枠を超え、グロサリー売場や、同社専用什器での展開も進んでいる。

「計画を上回る推移を見せている。ドラックストアや、常温で持ち運びできる特徴からアウトドアシーンにも適しており、アウトドアショップでも取り扱って頂いている」(同社)。海外からの引き合いも一層高まっているという。

同商品は、国産大豆を100%使用し、大豆たっぷりの濃厚豆乳、にがり100%、厚生労働省「おいしい水研究会」の定める全7項目を満たした「四国のおいしい水」――のこだわり素材で製造している。保存料、消泡材不使用。

イオンも2021年8月、9月1日「防災の日」に向け、常温保存可能品「トップバリュ国産大豆100%絹とうふ」を、北海道・本州・四国・九州のイオン、イオンスタイル、マックスバリュなど約1,200店舗で販売開始した。「まとめ買いに最適で、普段の食事にも使えて便利なことに加え、災害時には避難生活で不足しがちなたん白質を補うことができる」としている。
イオン「トップバリュ国産大豆100%絹とうふ」

イオン「トップバリュ国産大豆100%絹とうふ」

森永乳業は7月、常温長期保存が可能な「森永とうふ」シリーズ(宅配専用)から、国産大豆100%使用「森永国産大豆絹とうふ」をEC限定で発売し、同シリーズのラインアップ強化を図っている。
 
〈大豆油糧日報2021年9月9日付〉

森永乳業「森永国産大豆絹とうふ」

森永乳業「森永国産大豆絹とうふ」