みそのような塩分ゼロの大豆発酵食品「発酵そみファ」の取り扱い先が拡大している。塩分がゼロのため、「みそ」とは表記できないが、要冷蔵のため、キムチなどが販売されている日配売場などを含めたさまざまな売場での販売を提案していきたい考えだ。

名前の由来は、「みそ」とは表現できないので、「みそ」をひっくり返して「そみ」とし、「ファ」は英語で発酵を意味することから、「発酵そみファ」と命名したという。

JA全農の子会社である全農ビジネスサポートが山印醸造(東京都板橋区)と共同開発した商品で、ECサイトでの販売開始から2カ月を経て、みのりみのるキッチン大手町カンファレンスセンター店やJA東京アグリパークでの店頭販売を開始し、サンドウィッチ専門店「バインミー東京」では初のコラボメニューも販売された。
「発酵そみファ」担当部員 左から、広報担当・甲斐健晟氏、部長・宮﨑智幸氏、次長・香田誠朗氏、課長・塩見真仁氏

「発酵そみファ」担当部員 左から、広報担当・甲斐健晟氏、部長・宮﨑智幸氏、次長・香田誠朗氏、課長・塩見真仁氏

全農ビジネスサポートによれば「無塩のため、そんなに味は強くないので、和風、洋風、スイーツなど、どんなメニューにも使えて、よりうま味やコクを引き出してくれる。どの料理に入れてもおいしい発酵食品は珍しい」と市場での広がりに期待する。製造方法はみそとほぼ同じ。そのため、「みその機能性も持ち合わせているはず」と思いを込める。
 
「発酵そみファ」の誕生は、厚労省の減塩への取り組みが企画の発端となっている。現在、日本人が1日に摂取する食塩の量は平均10.1gで、世界保健機関が進める5g未満の2倍となっているという。そこで、厚労省は自然に減塩できる食環境を作るため、調味料や弁当、総菜に含まれる食塩に着目し、新組織を立ち上げ、調味料や麺類のメーカー、弁当や総菜を扱うコンビニ、スーパーなどが参加し、味付けの工夫などで減塩した商品開発を目指している。
 
もう一つの開発理由は、コロナ禍により改めて注目され始めた発酵食品の存在がある。腸内を常に善玉菌優位の環境に整えておくために、善玉菌が豊富に含まれている発酵食品を積極的に取り入れる腸活も注目されてきた。この2つの理由から、「発酵そみファ」は誕生している。
 
〈大豆油糧日報2021年10月6日付〉