オイシックス・ラ・大地、いい肉の日に「プラントベースフード体験会」を開催、ネクストミーツ、モスフードサービス、グリーンカルチャーがトークセッション

オイシックス・ラ・大地「プラントベースフード体験会」トークセッション
食品のサブスクリプションを提供するオイシックス・ラ・大地は、11月29日の「いい肉の日」を植物肉の魅力を体感してもらう日として、ネクストミーツ、モスフードサービス、グリーンカルチャーの3社と協力し、「プラントベースフード体験会」を都内で開催した。

体験会は2部構成で、1部メディア向けセミナー、2部一般消費者向け試食会とし、1部では、世界のプラントベースフードのトレンドや各社の取り組み、世の中の反応に加え、これからの日本の植物肉トレンドについて、各代表によるトークセッションが行われた。

「プラントベースフード体験会」試食会で提供されたメニュー

「プラントベースフード体験会」試食会で提供されたメニュー

まず、オイシックス・ラ・大地のジェニファー・ペレス経営企画部FutureFoodFoundキャピタリストが米国の代替肉のトレンドについて解説した。「米国ではハンバーガーをはじめ、ジューシーなステーキ、シュラスコのスライス肉、豚肉、鴨肉に加えて、シカやイノシシ肉などのジビエ肉などの代替肉も販売されている。また、生で食べられる代替肉も登場しており、エビ、ロブスター、カニ、キャビアに加えて、乳製品や卵類も植物由来の原料により代替化されている。原材料では、大豆などの植物由来、動物の細胞、遺伝子組換え植物などがあるが、これら以外に代替肉の原材料として可能性のあるものがある。椎茸の根っこの部分の菌糸体が肉の繊維に似ており、本物に近いステーキ肉を作ることができる」などとし、米国の代替肉トレンドを紹介した。
 
〈プラントベースフードの認知度低くも、代替肉「利用したい」が全体の約9割〉
トークセッションの前に、オイシックス・ラ・大地が実施したアンケート調査の結果が報告された。それによると、プラントベースフードの知名度は約19%、この意味を説明して「利用したい」と答えた人は過半数を超えているとした。「大豆ミート」で聞くと、知名度はもう少し高くなるという。
 
代替肉を使っていない人に理由を聞いたところ、「おいしくない。使い方が分かりにくい」といったところが理由になっているとした。しかし、「代替肉を生活に取り入れたいか」と聞くと、約9割が「食べてみたい」と答えたという。代替肉を選んでいる理由では、日本は圧倒的に「健康」が多く、米国でも「健康」が最も多いが、米国ではその次が「環境への配慮」、「畜産に対する是非」など環境関連の理由が多かったなどと伝えた。日本では「ダイエット」や「健康」を重視している傾向にあるとした。
 
今後の代替肉市場について、日本や米国のコンサルタントは、「確実に増える。2030年には世界中で約20兆円規模のマーケットになるだろう」と述べたことを伝えた。
 
このアンケートを取りまとめたオイシックス・ラ・大地の世永亜実社長付スペシャルプランナーは、「プラントベースフードを知らないと答えた約8割に大豆ミートは知っているか聞くと、約6割が知っていると答えた。プラントと言われると観葉植物などを想起してしまう人が多かったのではないかと考えられる。大豆ミートを知っている約6割の内4割がすでに使っていることがあると答えた。大豆を使った何かだということが分かれば、消費者も一歩進めるのではないか。また使ったことがある人に続けて使用しないのは何故かと聞いたところ、どういう風に食べていいのか分からない。また、現時点では代替肉をあまりおいしいものではないと感じている人が多いのでは」と考察した。
 
〈代替肉と消費者との接点を増やす、価格やネーミングも市場を拡大させる鍵〉
これに対して、ネクストミーツの佐々木英之代表取締役は、「代替肉は我慢して食べるものではないので、おいしいと感じてもらえなければ広がらないと思う。まだ、認知度が低いので、どういう風に消費者との接点を持つかが課題だと感じている」とした。
 
また、モスフードサービスの濱崎真一郎マーケティング本部商品開発部長は、「6年前からソイパティを使った商品を出している。売上は芳しくなかったが、現在、多くの企業が代替肉にチャレンジされて、だいぶ市場が熟成化されてきたと思っている。なんとか食べる機会を多くして、おいしさを感じてもらいたい」とした。
 
グリーンカルチャーの金田郷史代表取締役は、「おいしさは重要だと思っている。畜産品と同じものを作るというコンセプトは持っていない。一般の人においしいと思ってもらうことが最低ラインだと思っている。外食や小売など、いろいろな接点で、消費者が『一回食べてみるか』と思い食べていただいた時に、最低限のおいしさをクリアしていれば、『では、生活に取り入れてみようか』という自然な流れができると思う」と述べた。
 
プランベースフードを広めていくためのキーワードについては、「おいしさは最低限必要。本日、ビーガンレザーのブーツを履いているが、アパレルメーカーはアプローチの仕方がうまい。SNSに発信したくなるような仕掛けづくりをしてみてはどうか」(世永氏)、「畜肉よりも代替肉の方が高いので、価格を下げていくことは課題だと思っている。大豆ミートという呼び名ではなく、これまでの概念を取っ払った何かいいネーミングがあればいいのではないか」(佐々木氏)、「食べやすさ、価格に加えて、参入企業が増えることで、消費者との接点を増やすことが大事」(濱崎氏)などといったコメントが寄せられた。
 
試食会では、モスフードサービスが「グリーンバーガー〈テリヤキ〉」、開発中のライスサンドの「グリーンバーガー」、グリーンカルチャーが「グリーンミート」を使った焼売と鶏団子風の中華スープ、ネクストミーツが「NEXTカルビ2.0」の刻みワサビのせ、「NEXTハラミ」使用のにぎり寿司を提供した。
 
〈大豆油糧日報2021年12月2日付〉