大豆ミート使用総菜キット「MAL de MEAT」、フレキシタリアンなど国内約2,700万人ターゲットに訴求/日本アクセス

日本アクセス「MAL de MEAT」シリーズ(麻婆茄子、回鍋肉、青椒肉絲)
日本アクセスは12月6日、植物性100%にこだわった家庭用総菜キット「MAL de MEAT」(マルデミート)シリーズの「青椒肉絲」「回鍋肉」「麻婆茄子」の試食会を専門紙向けに本社で開催し、植物性代替食品の市場見通しや売場提案に加え、調理のしやすさや代替肉の食感などを記者に体感してもらった。

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チルド食品MD部和日配の須賀正充課長によれば、2019年度の植物性代替食品市場は前年約17%増の180億円(家庭用市場のみ)、2020年度は約38%増の250億円に達し、引き続き大幅に伸長する見通しだ。

日本アクセスの国内ターゲットは、ベジタリアン・ヴィーガンはもちろんだが、ゆるベジ(週1回以上動物性を減らすようなフレキシタリアン)を対象とした約2,700万人とし、「植物性食品を積極的に取り込もうとする層に対して、今後の棚割り提案や売場での販促打ち出しをすることで表現していきたい」(須賀課長)とした。

売場提案では、「代替肉食品コーナーからプラントベースフードへひとまとめにして、カテゴリを超えたプラントベースフードの売場を作っていきたい。具体的には、大豆ミートや代替食品という括りではなく、プラントベースフードとした売場イメージの刷新、商品や売場の認知度アップ、お客様に選んでいただくバラエティシーキング要素をいかに増やしていくかがポイント」とした。

日本アクセス 須賀課長、二村氏

日本アクセス 須賀課長、二村氏

 
〈「MAL de MEAT」は代替肉だけでなくソースも100植物性で統一〉
続いて、デリカ商品開発部デリカ商品開発課の二村理美氏は「MAL de MEAT」の商品特徴を説明した。「大豆ミートの中には、畜肉の風味を出すために、動物性のエキスなどを使用している商品もあるが、『MAL de MEAT』は、代替肉だけでなく、ソースに関しても100%植物性で統一した。風味の部分に関しては、畜肉の調理感を表現したオイルを使用し厚みを出している。大豆の青臭さに対しては、大豆たん白の下処理時が重要なポイントとし、製造メーカーと研究を重ね、加熱温度や時間、ボイル時の投入量による青臭さの発生について研究を重ねた」と語る。
 
「MAL de MEAT」と畜肉との栄養成分比較では、「お肉並みのたん白質があるのに対し、脂質が少なく、ノンコレステロールがうたえる商品となっている」(二村氏)と差別化のポイントを紹介した。また、お肉を食べていた人でも満足できるような食感を目指して開発したことを、どう消費者に伝えていけるかが今後の課題であると話す。

「MAL de MEAT」と畜肉との栄養成分比較

「MAL de MEAT」と畜肉との栄養成分比較

 
〈大豆油糧日報2021年12月9日付〉