日本アクセスは業務用として展開してきた100%植物性の代替肉「MAL de MEAT」(マルデミート)シリーズを、家庭用としても販売することを決めた。

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日本アクセスでは、代替肉市場規模はこれから2、3年で現在の倍になると見ており、市場シェアを獲得していくためにも商品の認知度を上げていく考えだ。

「プラントベースと言えば、日本アクセスと言われるようになりたい」。チルド食品MD部和日配課の須賀正充課長は同社のセールスポイントを活かしながら、代替肉においても戦略的に販売を伸ばしていきたいと思いを語る。

「常温から冷凍まで幅広く商品を取りそろえ、畜肉、水産だけでなく、飲料や乾物関連まで取りそろえられるのが当社の強み」とし、何でもそろうというこれまで築き上げてきた信頼感を武器に、代替肉においても、商品開発に挑む。

業務用ではバーガーのパティやソーセージのみだったが、今回はより肉に近い形状を目指し、スライス肉を、大豆を使って再現した。

デリカ商品開発部デリカ商品開発課の二村理美氏によれば、「従来品よりも大豆臭さを低減することに重点を置いて開発した。原料は脱脂大豆だが、たん白質だけを抽出して成型したことで、通常の植物性たん白よりも青臭さがない。また、たん白含有量も一般的な代替肉に比べて多い」という。

今回発売されたのは、「MAL de MEAT 青椒肉絲」「MAL de MEAT 回鍋肉」「MAL de MEAT 麻婆茄子」の3種類となる。「家庭にある常備菜で簡単に一品できる簡便メニューでありながら、ボリューム感のある一品とした。代替肉は1パックに100g入っており、キャベツ4分の1個と合わせることで2〜3人前になる」(二村氏)とし、おいしさとボリューム感による満足感のある商品に仕上げたという。

また、「大豆ミートは乾燥状態からボイルして、調味液を入れている。代替肉にはレトルト殺菌を施しているので、売場を選ばず販売できることも特徴となっている」という。

〈プラントベースを集めた棚を提案、認知度向上の大切さを指摘〉
売価は競争力のある価格を出してきた。160gで298円だ。「おいしさにこだわり、下処理に惜しみなく手をかけた。豚肉と同等の価格を目指すために、下処理以外の工程はシンプルに仕上げた。添付の調味料も、それぞれこだわり、特に青椒肉絲のオイスターソースの風味は本当に植物性なのかと疑うほどだった」と二村氏は振り返る。

販促では、「売場ではプラントベースフードをわかりやすく説明した漫画を配布し、理解を深めてもらい、注目してもらいたい。第4のお肉として、一般家庭での食習慣に取り入れてもらえる環境を作り、週に一度はプラントベースフードを食べるような食習慣を推奨していきたい」(二村氏)とし、地道な啓発活動への取り組みも展開していく考えだ。

売場では、「ゆるベジなどといったキャッチーな言葉を発信していくことで、消費者が代替肉に手を伸ばしやすい状況をしっかり作っていきたい。プラントベース食品を集めた棚の提案と、新たな商品を案内することで、売場の鮮度感を維持していく」(須賀氏)とし、まずは棚から情報を発信して、認知度の向上を図っていくことの大切さを指摘する。

今後は、プラントベースフードの消費者認知を高めるべく取引メーカーとの連携、メディア活用を進め、併せて商品開発も並行して進めていく考えだ。

〈大豆油糧日報2021年11月25日付〉