「2foods プラントベースオムライス」Makuakeで先行予約発売、カゴメとTWOの共同開発第1弾、プラントベースエッグの販売戦略も両社で立案中

Makuakeで先行予約発売した「2foods プラントベースオムライス」
カゴメとプラントベースフード「2foods」を手掛けるTWO(東京都渋谷区)は3月9日、都内で会見を開き、共同開発商品第1弾「2foods プラントベースオムライス」の先行予約発売(限定2350セット)を、同日から応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」で開始すると発表した。

カゴメの山口聡社長は新商品説明の中で、共同開発商品の第1弾にオムライスを選んだ理由について触れ、「開発に当たりこだわったのは、プラントベースフードであることに驚きを感じていただけるメニューにすることだ。また2foodsが大切にしているヘルシーなのに病みつきになるおいしさを表現できるかどうか、加えて当社の商品開発あるいは製造技術のアイデアが活かせるかどうか、そして、何よりも世代を超えて愛されるメニューかどうか。こういったことをいろいろ考え、第1弾にオムライスを選定した。目指したのは洋食店で出てくるふわとろのオムライスだ。おいしそうなふわとろの食感を実現するために、大豆ではなく、人参と白いんげん豆を素材として選定した。独自開発した野菜半熟化製法も活用し、セットになっているチキンライス、デミグラスソース、トマトケチャップも工夫しておいしさを実現している」と述べた。

左からTWOの東義和CEO、田村淳さん、日本洋食協会の岩本忠会長、カゴメの山口聡社長

左からTWOの東義和CEO、田村淳さん、日本洋食協会の岩本忠会長、カゴメの山口聡社長

続いて、TWOの東義和CEOが代替食マーケットについて説明した。「最近では代替肉が先行しているが、予想されている2030年の3大代替プロダクトは、ミルク、肉、卵となっている。今回の新商品とも関わりがある卵も非常に高いポテンシャルを持っている。代替卵の市場は、2028年には7300億円規模になり、加速度的に勢いを増していくと予想されている。第1弾にオムライスを選定した理由はインパクトもあるが、ビジネスとしての広がりを意識している。オムライスという販売形態を当初はとっていくが、将来的には卵だけを抜き出したプラントベースエッグの販売も両社で戦略を立てているところだ。今後もインパクトがあって、ビジネス的な汎用性が高く、環境面にもさまざまなアプローチで機能的に付加したような商品開発をしていこうと思っている」と述べた。
 
〈田村淳さん「いつもよりもおいしいオムライス」、岩本会長「卵独特の香りも再現」〉
「2foods プラントベースオムライス」は、プラントベースエッグ、プラントベースチキンライス、プラントベースデミグラスソース、プラントベーストマトケチャップの4つのパーツから構成されている。人参と白いんげん豆を原料として使用し、特許出願中の「野菜半熟化製法」を使ってふわとろの食感を再現している。食感、味、ビジュアルにこだわり、着色料も一切使用していない。ヘルシー要素では、1食当たり120g以上の野菜を使用しており、コレステロールフリーとなっている。
 
タレントの田村淳さんと、日本洋食協会の岩本忠会長による新商品の実食では、田村さんが卵の食感に驚き、「普通に食卓に出てきたら、全く分からない。いつもよりもおいしいオムライスという感じ。子供に食べさせて気づくかどうか試してみたい」と感想を述べた。岩本会長も「卵独特の香りも再現している。言わないと分からないですね」と感心していた。
 
〈大豆油糧日報2022年3月11日付〉