【スポット解説】10月期麦価、下げ7.9%中「7.4%」は円高影響

既報(8日付)の通り、農林水産省は7日、2016年10月期の輸入小麦の政府売渡価格を主要5銘柄平均で7.9%引き下げることを決定した。算定期間中、国際小麦相場が連続豊作によって軟調に推移していることや、為替が円高基調で推移したこと等により、直近6か月間(2016年3月第2週~9月第1週)の政府の平均買付価格が引き下がったことが要因。5銘柄加重平均価格(消費税込み)はt当たり4万8,470円となり、2007年4月から導入された現行の相場連動制以降でみると、3番目に低い水準(税込みベース)。t当たり加重平均価格が4万8,780円だった2012年4月期から「4年半ぶりの低い水準」(農水省)。相場連動制下で最も低い麦価だったのは2010年4月期のt当たり4万7,160円、次いで2010年10月期の4万7,860円だが、当時は消費税率が5%の時代。消費税抜きの本体価格で比較すると、2016年10月期は2010年4月期に次いで2番目に低い水準ということができる。

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