【スポット解説】「全ての加工食品」「重量割合1位」は概ね了解? 加工食品の原料原産地表示検討会、座長「大きな方向は崩す気ない」

既報の通り、加工食品の原料原産地表示制度に関する検討会の第9回会合が開かれ、「全ての加工食品について、重量割合上位1位の原料の原産地を義務表示の対象とする」「国別重量順表示」とする原則案が示され、この2点については「流れとして概ね了解をもらえたと思う」(森光康次郎座長)と整理された。この結果、食品産業界等事業者側が、疑問・異議を唱えていた「全ての加工食品」が義務表示の対象になる可能性が極めて高くなったことになる。一方、実行可能性を勘案した例外規定(可能性表示、大括り表示、中間加工原材料の製造地表示)に対しては、「消費者の誤認を招く」等を理由に反論もあり、今回示された「案」について、委員全体で「概ね了解」という状況にはなっていないことも浮き彫りにしている。