8年目となる福井県のブランド米「いちほまれ」新CM投下、JA福井県中央会長「なんとか価格を維持していきたい」

〈福井県産「いちほまれ」新CM発表会、ゲストに大島優子さんとタイムマシーン3号〉
ふくいブランド米推進協議会は16日、都内で福井県産のブランド米「いちほまれ」の新作CM発表会を開いた。CMのイメージキャラクターとして起用されたのは、元AKBの女優、大島優子さん。シンボルサポーターに抜擢されたタイムマシーン3号の2人もゲストとして登壇した。TVCMは16日から、関東圏、静岡県含む中京圏、関西圏で流れる予定。
「いちほまれ」はコシヒカリ発祥の地である福井県が、コシヒカリを超えるべく生み出したブランド米で、2018年に発表されてから今年で8年目となる。「日本一(いち)美味しい、誉(ほま)れ高きお米」という願いが込められた名前で、炊き上がりが「うっとりするような白さ」で、また「しっかりと粒感があり、口に広がる優しい甘さ」と、福井県知事の杉本達治氏も冒頭いちほまれをアピールした。

〈宮田会長「なんとかこの価格を維持していきたい」〉
JA福井県中央会代表理事会長の宮田幸一氏(写真)は挨拶で「いちほまれは年々人気が高まっており、今年は1万2,000tの収穫。850人の生産者に丹精込めて作ってもらった米なので、十分自信を持っている。米の状況だが、令和の米騒動ということで結構値段が上がった。今生産者価格も結構上がってきた。生産者は今、活気が出ている。というのは再生産可能な価格になってきたということ。一方、消費者価格も上がっているので、なかなか消費が落ち込まないかっていうようなことも心配はしているが、今、状況としては、適正な価格、適正な消費者米価、こういったところを模索しながら、我々も一生懸命、政府とも交渉しながら、何とかこの価格を維持していきたいということで頑張っている」と述べた。
新CMは真っ白なワンピースに身を包んだ大島さんが、白いイメージ空間でいちほまれの魅力をアピールするというもの。大島はイベントにもこのCMの衣装で登壇した。
試食会ではお米に合うおかずとして、福井県産の梅干し、塩うに、へしこ、甘エビと一緒に、大島が炊き上げたご飯が提供され、杉本知事、大島、タイムマシーン3号の4人が和気あいあいとトークを交えながら進められた。大島さんはいちほまれのCMに起用されて3年目で、自宅でも食べているという。「研ぎ汁まで真っ白」「水分量が含まれていてもちもちとした食感で、子どもも好きと喜ぶ」「AKBの20周年のライブもいちほまれパワーに頼る」と、いちほまれ愛を語った。
お米に関する豪華商品が88人に当たる「いちほまれご賞味キャンペーン」も本日から始まる。いちほまれの公式Xアカウント「@ichihomare」をフォローし、「いちほまれ」「この指とまれ」の2つの指定キーワードをつけ、いちほまれを食べた感想を記入。そしてキャンペーン投稿を引用ポストするという3ステップで応募が完了する。D賞は57人にオリジナル1合枡、C賞は20人に若狭塗箸(わかさぬりばし)、B賞は10人にいちほまれロゴ入り越前焼き茶碗、A賞は1人に大島優子サイン入り炊飯器が当たる。イベントではその場で大島さんが賞品の炊飯器にサインを入れた。
〈米麦日報2025年10月17日付〉