農水省主催『ニッポンフードシフトフェス』、ニップンは小麦の穂から小麦粉づくり体験を開催
農水省は11月8~9日の2日間、東京・丸の内中通りで「ニッポンフードフェスin MARUNOUCHI」を開いた。出展したニップンは小麦粉の基礎知識とともに「やわら小麦」など国産小麦の紹介とともに小麦の穂から小麦粉をつくる体験イベントを展開した。
このイベントは日本の「食」と「農」が抱える課題や目指す未来について、生産者・事業者・消費者がともに考え、「食」と「農」の魅力に触れ、学ぶ機会の創出を目的としている。「食べる・買うゾーン」「取組紹介ゾーン」「体験ゾーン」で構成され、国産の農産物に関連する事業を展開する各参加企業が、丸の内中通りに連なって出展した。
〈ニップンは小麦の穂から小麦粉をつくる体験イベントを開催〉
「取組紹介ゾーン」でニップンは、つくりたての食感が長持ちするのが特徴の国内産小麦「やわら小麦」や日本初のデュラム小麦「セトデュール」の紹介のほか、実際に小麦の穂から小麦粉をつくるまでの体験を提供した。導入として、日本人が食べている小麦から製粉までの基礎知識を解説員が説明し、実際の体験に入る。小麦の穂から1粒ずつ籾を分離し籾殻を取り除く地道な作業から、その実(プラス用意された実)を家庭用の小さい石臼で挽く。出来た粉はふるいにかけるが、ふるいは2段階になっていて、上からふすま、セモリナ、一般的な小麦粉―にふるい分けされる仕組みだ。珍しい体験コーナーといえ、来場者の関心を集めていた。
〈カルビーや築野グループも出展〉
ニップン以外にも「朝から日本を考える。」プロジェクトのブースを参画するカルビーが展開。フルグラのサンプリングを行った。「体験ゾーン」にはアサヒパックとまきの米店が、オリジナル米袋を制作する体験コーナーを展開し、植物性肥料を使用した特別栽培米を量り売りした。「食べる・買うゾーン」では築野グループが米油や自社栽培米の米粉を使用した焼き菓子を販売。尾西食品や米穀小売業を展開する(株)Replow(小野寺理騎代表)が有機栽培米や玄米を展示販売した。
〈米麦日報2025年11月12日付〉







