信州ハム、グリーンマークが50周年、5月4日を「グリーンマークの日」に、記念プレゼントキャンペーンや新TVCMなど第1弾実施―堀川善弘社長インタビュー

信州ハム「グリーンマーク」シリーズ
信州ハム「グリーンマーク」シリーズ

信州ハムの「グリーンマーク」シリーズは1975年の発売から、今年で50周年を迎えた。同社は、50周年記念第1弾として、5月4日(みどりの日)を「信州ハム『グリーンマーク』の日」として登録し、50周年記念プレゼントキャンペーンなどを実施している。堀川善弘社長に、グリーンマーク50周年の取組みなどを聞いた。

信州ハム 堀川義弘社長
信州ハム 堀川義弘社長

――グリーンマーク商品について教えてください
「グリーンマーク」(無えんせき商品)は、1973年から開発に着手した。現在のような設備やノウハウもなく、手探りの状態が続いた。そして1975年に無えんせきハムのブロックを発売した。ただ、発売当初は、「色が悪い」「賞味期限が短い」といった評価が大半で、返品の山だったと聞いている。

その後、数年をかけて、スライスハム、ベーコン、ウインナーとアイテムを拡充し、一般スーパーでも販売した。生協でも一定の評価をいただき、現在では「無えんせき商品の代名詞」にまで成長、というよりは消費者の皆さんに育てていただいた。他社も、無えんせき商品に力を入れているが、50年のなかで、これだけの品揃えをしているのは、パイオニアならではの強みと考えている。

――50周年に向けて、どんな対応をされましたか
昨年の夏から、社内で企画、営業、工場など各部署から合計20人が参加するプロジェクトをスタートさせた。プロジェクトでは、主家事担当者へのウェブ調査(定量調査)や、グリーンマーク購入者へのインタビュー(定性調査)を行い、グリーンマーク・ウインナーの利用実態の把握、グリーンマーク・ウインナーを選択している理由や魅力、期待などを探った。

そのなかで、50周年のキーワードとして、①感謝の気持ちを形に②新たなファンの獲得③持続可能な未来の創造④地域との共創共生と社会貢献⑤インナーブランディング――の5つを設定した。これらを踏まえ、第1弾として、消費者の皆さんへ感謝の気持ちを形にしていく取組みを進めていく。

50周年を迎えた「グリーンマーク」シリーズ
50周年を迎えた「グリーンマーク」シリーズ

まず、5月4日(みどりの日)を「信州ハム『グリーンマーク』の日」とし、日本記念日協会に登録した。同時に、「グリーンマーク50周年記念プレゼントキャンペーン」を実施している。6月30日までの期間中、各種グリーンマークの対象商品を購入すると、応募者のなかから抽選で600人に景品を進呈する。

刷新したテレビCM(アニメーション版)
刷新したテレビCM(アニメーション版)

また、TVCMを刷新し、手書き風の温かみのあるアニメーションCMと実写版CMを制作した。グリーンマークの伝え継ぎたい思いや信州ハムの取組みを丁寧に表現している。CMは4月7日から、県内テレビ局およびTVerで公開している。ウェブ調査を踏まえたチャレンジとして、TVer広告を入稿し、子育て世代にターゲットを絞り効率的に配信している。

こうした第1弾の取組みに加え、第2弾を7月以降も継続し、さらにおいしさへの挑戦、商品に特化した取組みを行っていく。

――今年の春夏向け新商品でグリーンマーク商品は

今年の春夏向け新商品としては、グリーンマークに、国産チキンを使った皮なしフランク(2本入り)を投入した。ミニフランクなどを過去に販売したことはあったが、今回、チキンバーに近いワンハンドで食べることができる商品とした。国産鶏むね肉を使用し、あっさりとした味わいながらも、食べ応えのある皮なしフランクで、1本そのままでも、好みの厚さにカットしても食べることができる。焼かずに片手で手軽に食べられ、サラダや朝食、おつまみにも最適だ。

4月23日に上田市内で開かれた「弁当の日」のイベント(講師:竹下和男氏、主催=弁当の日プロジェクト実行委員会)に合わせて、社員にこの商品を使ったお弁当を作ってもらった。そのまま1本を使い、一端に緑のホウレン草をあしらってグリーンマークの木を表現したり、型抜きしてキャラクターに飾ったりしたお弁当の写真が披露された。広い世代の人に食べていただきたいが、子どもには皮なしを食べさせたいという親御さんが多かったり、また飾りの型抜きがしやすいという点で、子どもがいる世代に、お弁当のおかずとして活用してもらいたい。

8月8日には、上田市交流文化芸術センターサントミューゼ小ホールで映画「弁当の日」(安武信吾監督、ナレーションは和久井映見さん)上映会が開催される予定で、当社も実行委員会として協力していく。

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発行:
昭和35年(1960年)3月
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