今村日油協新会長、情勢変化に植物油業界が耐え得るシステム作りに取り組む

日本植物油協会はこのほど、先日の通常総会で選出された、今村隆郎新会長(日清オイリオグループ社長)の就任会見を都内で開いた。

今村新会長は12~13年度の2年間、既に会長を務めた経験があり、今回で2回目の就任となる。抱負として、国内デフレと構造的なコスト高が続くなど、事業環境は依然として厳しい中で、植物油業界全体がTPP協定など、さらなる情勢変化に対しても耐え得るシステム作りと共に、植物油の健康価値に注目が集まっていることを追い風に、市場の高付加価値化に努めることなどに取り組むとした。会見概要は次のとおり。

△日本国内では消費低迷・厳しいデフレの状況下で、昨年度の植物油業界を巡る環境は極めて厳しいものがあった。原料相場は一時の高値から若干下落したとは言え、世界の油脂・油糧原料の需要は堅調に推移しており、構造的に下方硬直的な価格水準が持続している。国内では円安により原料だけではなく、エネルギー・物流コスト高に直面した。さらに昨年秋をピークに、為替相場は円安から円高に若干進んだが、それを受けて流通サイドから値下げ圧力が強まった。(詳細は本紙にて)