製油15年度決算は一定収益を確保して着地、コストと価格の均衡は十分図れず

製油メーカー上場各社の15年度決算と16年度業績予想は下表のとおりとなっている。

15年度の製油業界を振り返ると、健康志向油のブームを背景にした家庭用油市場の拡大、インバウンド需要も含めた形で中食・総菜市場が拡大していることにより、業務用油・加工用油需要も堅調と、食用油の需要環境自体は悪くなく、コスト面では$1=120円を超える為替の円安も昨秋辺りから反発に転じたほか、原料相場も一年を通じて大豆は$9~10台、菜種相場も500カナダドル中心で推移し、値位置はともかく、一定レンジ内で概ね収まった。(詳細は本紙にて)