しょうゆ業界トップに聞く②-現状と方向性 山内吉徳・ヤマサ醤油常務取締役営業本部長

──最近の貴社の状況はいかがですか。

営業本部・特販事業部(国内営業)の上期(1~6月)は前年をクリア、予算も達成した。特別注文品と加工ユーザー担当の特販事業部がけん引しているが、営業本部も予算を達成した。家庭用では「有機丸大豆の吟選」の1L、さらに昨秋発売の「まる生ぽん酢」が貢献した。

──分野別に聞きます。しょうゆについては。

しょうゆは全体的にはまずまずの実績を確保している。7年目を迎えた「鮮度の一滴」は昨秋400mlにリニューアルし、シリーズで前年比微増の実績。2月に発売を予定し、立ち上がりから多くの注文をいただいていた「鮮度生活」(600ml、2品)だが、容器の不具合から5月末発売となり、ご迷惑をおかけした。現在、容器等の供給体制を整えており、秋口から万全の体制で出荷していく。大容量ながらしょうゆを出しやすいし、注ぐ液量の調整も可能と、非常に使いやすい容器。CMを現在制作中だが、これからのしょうゆ容器のスタンダードのひとつになればと思っている。

200mlの鮮度ボトルは「さしみしょうゆ」「超特選丸大豆しょうゆ」「超特選減塩しょうゆ」の3品と、業務用に「超特選しょうゆ卓上用」を出しているが全部伸びている。

1Lペットは前期よかったが、今期もまずまず。1Lは微減だが予算は達成、750mlはプラス予算だが達成している。けん引しているのがレギュラー品ではなく、「有機丸大豆の吟選」。ここへきて1Lがいい。(詳細は本紙にて)