しょうゆ業界トップに聞く③-現状と方向性 平田満也・正田醤油取締役専務執行役員営業本部長

──ここまでの状況は。

上期(12~5月)が終了したが、しょうゆは数量・金額ともほぼ前年並み、つゆ・たれは3.0%増、合計では105億円、2.2%増となった。

しょうゆの家庭用は各社の密封容器が充実しており、1LのPETはやや減少。当社も密封ボトルの「丸大豆しょうゆ特撰」など400mlを今春から発売し、北関東を中心に配荷を進めている。秋には「特級」の200mlと400mlを追加発売する。

サンリオさんとのコラボ商品となる「ぐでたま」シリーズはわれわれがびっくりするほどの売上になってきた。今春にはTBsとのトリプルダブルコラボの商品も成功した。さらに小袋も欲しいということで、6月に出した瞬間から引き合いが強い。量販店でも興味を示すところがある。キャラクター商品なので単価は高くなるが、ブランドの強みを改めて感じる。

業務用は加工用を中心に順調な動き。各ユーザーに特徴あるしょうゆを紹介しながら実績を積み上げていく。例えば「二段熟成」もその特徴であるコクを活かして焼きおにぎりのたれや唐揚の調味液に使ってもらっている。中には「二段熟成使用」と表示する例も出ている。(詳細は本紙にて)