第10回「ニッポン豆腐屋サミット」3年ぶり開催、最優秀賞は湯河原十二庵「香りのよせとうふ」/全国豆腐連合会

「ニッポン豆腐屋サミット」品評会の結果発表と表彰式
「ニッポン豆腐屋サミット」品評会の結果発表と表彰式

全国豆腐連合会(全豆連、東田和久会長)、千葉県豆腐商工組合、関東豆腐連合会が主催する「第10回ニッポン豆腐屋サミットin千葉」が10月29日~30日、千葉市美浜区の幕張国際研修センターで開催された。

初日に相模屋食料の鳥越淳司社長による講演会とパネルディスカッション、第6回全国豆腐品評会が、2日目に品評会の結果発表と表彰式が行われた。今回は、全国108事業者から254点が出品され、東日本・西日本大会で入賞した47事業者81点が本選となる全国豆腐品評会に出品した。最優秀賞となる「農林水産大臣賞」には、金賞(農林水産省大臣官房長賞)の中から湯河原十二庵(神奈川)の「香りのよせとうふ」が選ばれた。各部門の受賞者と製品名は次の通り。

〈寄せ・おぼろ豆腐の部〉

△金賞=湯河原十二庵(神奈川)「香りのよせとうふ」
△銀賞(全国農業協同組合連合会賞)=おとうふ工房くすもと食品(鹿児島)「日本の寄せ暁(香豆)」
△銅賞(全豆連賞)=とうふ工房ゆう(東京)「特選よせとうふ」
△4位=豆腐工房味八喜多(兵庫)「贅沢三昧寄せ」
△5位=森政食品(福岡)「嘉麻ひすいおぼろ豆腐」
△6位=とうふの泰平屋(神奈川)「おぼろ豆腐」
△7位=大豆乃館(栃木)「有機栽培大豆のよせ豆腐」
△8位=三和豆水庵(茨城)「艶茨城県産大豆」

〈木綿豆腐の部〉

△金賞=むさし屋豆腐店(東京)「にがり木綿」
△銀賞=山本とうふ店(奈良)「山本の豆腐(にがりもめん)」
△銅賞=とうふ工房味華(群馬)「幻の極木綿豆腐」
△4位=今井とうふ(大阪)「しお学舎の生にがりもめん」
△5位=佐脇商店(大分)「木綿豆腐できたで」△三善豆腐工房(東京)「特上木綿豆腐」

〈絹ごし豆腐の部〉

△金賞=とうふ工房ゆう(東京)「特選絹ごし」
△銀賞=豆腐工房味八喜多(兵庫)「贅沢三昧絹」
△銅賞=おとうふ工房くすもと食品(鹿児島)「日本の絹ごし華(香豆)」
△4位=むさし屋豆腐店(東京)「にがり絹」
△5位=上田とうふ(京都)「上田の絹こし」
△6位=とうふの泰平屋(神奈川)「レベチなあにき」
△7位=とうふ工房味華(群馬)「幻の極絹豆腐」

〈充填豆腐〉

△金賞=三和豆水庵(茨城)「Tiny小さな本格派茨城県産大豆」
△銀賞=上田とうふ(京都)「絹香」
△3位=豆腐工房味八喜多(兵庫)「贅沢三昧充填」

〈アメリカ大豆サステナビリティアンバサダーアワード〉

伊丹食品(北海道)「HANAMIZUKIよせVer.TT」

〈カナダ大豆賞〉

峡西豆腐工房横山食品(山梨)「南アルプスきぬ」

〈農研機構賞〉

△木綿豆腐の部=おとうふ工房くすもと食品(鹿児島)「濃厚絞り出し木綿」
△絹ごし豆腐の部=たかさん豆腐店(東京)「神崎在来絹」
△寄せ・おぼろ豆腐の部=小野田商店(東京)「茨城在来よせ」
△充填豆腐の部=今井とうふ(大阪)「こだわりの濃い~きぬ」

〈今回から噛み応えの項目付いたが寄せ豆腐で最優秀受賞、次回の開催地は愛知県〉

「香りのよせとうふ」で最優秀賞「農林水産大臣賞」を受賞した湯河原十二庵の浅沼宇雄氏は「今回から噛み応えという項目が付いたので、絹や寄せでは難しいと思っていたが受賞できた。香豆に出会って、それを本当に心から伝えたいと思って作っている。製造スタッフが一所懸命考えて、みんなで話し合っての賞だ。これからも豆腐づくりを楽しんでいきたい」と述べた。

閉会あいさつで東田会長は、「3年ぶりの開催となったが、実施することが大切だと思った。品評会を通して豆腐業界が元気で活発に活動していることを知ってもらいたい。豆腐は赤ん坊から高齢者まで食べられるが、もっと食べてもらえるようにしていくのは豆腐屋で、まとめていくのが全豆連の仕事だ。次回の開催地は愛知県で、来年の今頃を予定している」と語った。

〈大豆油糧日報2022年11月1日付〉

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