【ADEKA】「デリプランツ」シリーズ堅調、卵代替製品を北米にトライアル輸出
ADEKAは2月26日、25年度第3四半期決算説明会をオンラインで開き、城詰秀尊社長が説明した。既報のとおり、同社の第3四半期決算は増収減益で着地した。食品事業は売上高0.5%減の627億円、営業利益は4.7%減の35億円だった。中国の低価格志向が継続しておりショートニングやマーガリン類が低調だった。一方、国内では、パン生地の経時的な変化を抑制することで生産ロス削減にも寄与する高機能練込素材や、プラントベースフード(PBF)の「デリプランツ」シリーズが堅調だった。
連結業績予想に関しては、食品事業は第1~3四半期の実績を踏まえ、売上高を下方修正した。売上高は前回予想から23億円減の830億円、営業利益は据え置かれ44億円と発表した。第4四半期以降の見通しについては、日本国内での節約志向が継続することや、中国でもデフレや景気の停滞で消費が鈍化し低価格品を中心に推移していくとみられる。
同社では環境に配慮したPBFや海外市場の拡大に力を入れ、環境への貢献と高い収益性の両立を推進していく。
収益性の高い製品へシフトしていく戦略について同社は、「現状、国内を中心に手応えを掴んでいる。価格の健全性も含め十分だと考えている。一方、中国市場はかなり販売が軟調で、てこ入れしていくため、この先は上向いていくと考えている」と説明した。
海外進出の進捗状況について、「『デリプランツ』シリーズを強化したい。北米でトライアル輸出がまもなく始まりそうだ。他の国に関しても展示会などで意見やテーマを頂いている。PBF系製品はその先駆けとして新しい市場に投入したい」と明かした。「デリプランツ」シリーズをきっかけに、他の製品にも目を向けてもらうケースも出てきているという。
城詰社長からは「機能の評価は高い。味も現地からおいしいとの声を頂いている。トライアルについては、それぞれの国の使用勝手に合うよう補正しつつ、至便性の評価が高いので海外展開に期待しているところだ」と述べた。
トライアルで輸出するのは、ラクトベジタリアンを想定した卵代替製品だ。卵不使用でスポンジケーキが作れる機能材と、卵の代わりにパンに塗ってツヤを出す製品を展開する予定だ。
〈大豆油糧日報2026年3月5日付〉







