三菱ジャー炊飯器「本炭窯 紬」にダイズライスモード搭載-フジッコ

フジッコは2025年7月10日、三菱ジャー炊飯器「本炭窯 紬」に、フジッコのダイズライス「Beanus(ビーナス)」をよりおいしく炊くための専用モードが搭載されたことを発表した。「ビーナス」をおいしく食べてもらうための工夫として、精米とビーナスを1対1の割合で炊くことを推奨している。
開発は、三菱電機ホーム機器の方からフジッコにアプローチした。「家電でできる健康志向の提案」をテーマに模索していたところ、フジッコの「ビーナス」を見つけてスタートした。同炊飯器には炊分け名人機能があり、粘りやかたさを15段階から選べるので、古米・古古米もおいしく炊けることも特徴だ。加えて、ダイズライスモードを搭載することで、健康志向の高い層の獲得にも意欲を見せる。
三菱電機ホーム機器企画統括部事業企画部の赤石都良部長は、「米の不作や価格の高騰が心配され、私たちの食生活における米の重要性が再認識されている。そのような中で個人の好みに応じたおいしいご飯が炊ける炊飯器が注目を集めている。また健康志向の高まりにより、たん白質を意識的に摂取する人も増えている。私たちの食生活が変化する中で、どのようにご飯を楽しむかは昨今の重要なテーマになってきている」と環境認識を述べた。
その上で、「当社は21年度に、食に関する社会課題の解決と新たな価値創造を目的に、食品メーカーとの共創を模索してきた。そのような中で、大豆食品市場に着目し、トップメーカーのフジッコに共創を提案し、意見交換を実施した。結果、フジッコの新戦略商品『ダイズライス』の魅力をさらに引き出す専用調理家電の開発を通じて、より多くの人に大豆食品を届け、健康増進と食生活の満足度向上に貢献するという目標で両者が合意し、開発がスタートした」と経緯を説明した。
同炊飯器では、古米・古古米もおいしく炊ける機能が備わっている。米に水が浸透しやすい温度帯(約50~60℃)をキープすることで給水を促進し、より甘みのあるごはんを生み出すとしている。また、同炊飯器には「炊分け名人」機能を搭載し、粘り、かたさが15段階で選べるので、さまざまな米の炊飯を可能としている。
〈大豆油糧日報 7月11日付〉