「2025秋冬ご提案会」開催、顆粒みそ汁や液みその大容量タイプを投入-マルコメ

マルコメ・顆粒みそ汁初の大容量タイプを商品化
マルコメ・顆粒みそ汁初の大容量タイプを商品化

マルコメは2025年7月11日、同社グループの「2025秋冬ご提案会」を都内で開いた。新商品では、即席みそ汁の同社出荷実績で20食以上の大容量タイプが2ケタの伸びを示していることから、顆粒みそ汁初の大容量タイプを商品化した。

液みそでは、24年の液みそ市場は20億円にまで拡大しており、そのほとんどが同社の製品であることから、みそ汁だけでなく炊き込みご飯や炒め物などさまざまな料理に使える「液みそ 料亭の味」の大容量タイプを発売し、ヘビーユーザーのニーズに応える。

また、甘いみそのトレンドをけん引する「生みそ 糀美人」のなめらかタイプの販売が好調なことから、常に売れ筋ランキングの上位にいる「タニタ食堂の減塩みそ」にもなめらかタイプを投入する。同社は同製品の投入で、タニタ減塩みそシリーズの販売見込みとして20%増を掲げており、大きな期待を寄せている。

会場の入り口から大きなPRエリアを確保し、訴求に力をいれていたのが、「米糀ミルク」と同製品の「バリスタエディション」だ。会場では、エスプレッソに「米糀ミルク」の「バリスタエディション」を入れたフローズンシェイクの試飲を意欲的に展開していた。「米糀ミルク」の実績推移(外食用)では25年2月比で366%を記録しており、シリーズにバリスタエディションが加わったことで、シリーズの出荷量は今後さらに伸びると予測している。

マルコメの「米糀ミルク」
マルコメの「米糀ミルク」

生みそでは「料亭の味 生みそ」をリニューアルした。無添加みそカテゴリが伸長傾向にあることから、パッケージも白をベースに文字を浮き出させたデザインを採用して、こだわりの無添加みそを演出した。「甘みを抑え、大豆のピュアなうま味にこだわった信州淡色系粒みそとし、合わせるだしの香りをより引き立たせてくれる仕様とした。みそ汁だけでなく、炒め物や煮物など和洋中さまざまな料理のコクだしにも素材を選ばず使える」(同社)としている。

〈青木社長は「発酵マルシェ」に手ごたえ、発酵バレーNAGANOが繰り出す企画にも期待〉

マルコメの青木時男社長
マルコメの青木時男社長

同社の青木時男社長は、今年後半に向けた戦略について、「北しなの線開業10周年記念企画の『発酵バレーNAGANO号』が12日に軽井沢から妙高高原駅まで特別運行する。私も乗車することになっており、窓からの景色だけでなく、発酵食品を使ったコース料理も堪能できる。途中下車する駅では発酵食品に関わるお土産なども購入できるなど、発酵バレーNAGANOが繰り出す企画に今後とも期待してほしい」と述べた。また、「10月19日に2回目となる発酵マルシェを実施する。1回目で社員が手ごたえを感じ、もう一度やることになった」とし、発酵事業に対する社員のモチベーションが上がっていることに嬉しさをにじませた。

マルコメの青木秀太副社長
マルコメの青木秀太副社長

また、青木秀太副社長は、好調な製品群に対して、「今回のみその目玉は『タニタ食堂の減塩みそ』にこしタイプの『なめらか』を投入したこと。一定数、粒を好まない人がいるのも確かで、減塩を好む人も多いので、この2つを叶えた『なめらか』には期待している」とした。米糀ミルクに対しては「こだわりの珈琲店では大きなトレンドとして砂糖は使いたくない、なるべく植物性の食品を使いたいという理由から、『米糀ミルク』を選ぶ店舗が増えている」とし、収入の柱になりえる「米糀ミルク」にも期待を寄せた。

〈大豆油糧日報 7月14日付〉