江崎グリコ、冷凍幼児食ブランド「cotote(コトテ)」を展開、50種の素材を使用した手軽に提供できる幼児食を提案

江崎グリコは30日から、冷凍幼児食ブランド「cotote(コトテ)」を同社ECサイトで展開している。1食で10種類以上、全メニューを通じて50種類の素材を体験できる彩り豊かな幼児食で、1歳から1歳半頃までを対象とした「STEP1」メニュー8品、1歳半頃から3歳になるまでを対象とした「STEP2」メニュー6品の計14品をラインアップする。
定期宅配型サービスになっており、コースは4食、6食、8食から選択できる。定期コースの価格は4食セット税込3,200円から(送料は別途税込1,100円)。
同ブランドは、「忙しくて手の込んだ幼児食を作れない」「食事の準備に追われ、子どもと一緒に食事をする時間がない」といった家庭の悩みに応えるために誕生。1995年から発売している常温幼児食「1歳からの幼児食」シリーズをはじめ、幼児食カテゴリーのパイオニアである同社の知見やノウハウも生かされているという。
栄養面では全メニューに国産野菜を使用。また1食あたりの塩分は0.6g以下を目安とし、1食分のエネルギーとたんぱく質が摂れる設計とした。子どもの味覚にあわせた味付けでありながらも、素材やだしの旨みを生かし大人でもおいしく食べられる幼児食に仕上げている。
幼児の噛む力にも配慮し、成長にあわせた工夫を施した。具体的には、上下の前歯が生える時期の「STEP1」では、素材を約10mm幅にカットし、歯茎でつぶせるやわらかさに仕上げ、そして奥歯と犬歯が生える時期の「STEP2」では、少し大きい約15mm幅にカットし、素材の食感を感じられるかたさにしているという。
同日、東京都渋谷区で発表会を実施し、江崎グリコ執行役員木村幸生健康イノベーション事業本部長、同 健康事業マーケティング部の皆川祐輔氏、大阪総合保育大学の大方美香学長らが登壇した。

同社では、ECを起点としたBtoCモデルである「cotote」を新たなチャレンジと位置付ける。皆川氏によると「EC展開であれば購入者から直接フィードバックをいただけるため、その都度サービス改善につなげていけると考えた。また当社では、子育て世帯とのLINEや電話を通じたコミュニケーションを以前から行っており、購入前からサービスの価値を伝えられる環境もそろっている」と語った。
また、一般的な幼児食が約400~500円であるのに対し、同ブランドが1食あたり約800円という高価格帯商品であることをふまえたうえで、木村本部長は「家庭での食事準備と時間の確保が課題となっているなか、料理の手間を省き、子どもとの豊かな食卓を届けられることがわれわれの商品の付加価値だと思っている」と意気込んだ。
全14品の商品ラインアップは以下の通り。今後メニューは拡充予定。
【STEP1】▽ミルクのまろやかカレー▽たらのピカタの手づかみセット▽牛肉とこうや豆腐のすき煮▽甘口マーボー豆腐▽鶏のラタトゥイユ▽鮭とマカロニのクリームグラタン▽米粉のお食事パンケーキ▽かつお風味の焼きうどん。
【STEP2】▽ポークの彩りカレー▽たらの磯辺焼きとイタリア風オムレツ▽和風あんかけ鶏ハンバーグ▽さわらの豆乳シチュー▽あんかけうどん▽ミートソーススパゲッティ。

〈冷食日報2025年10月1日付〉