イオン、「えらぼう。未来につながる今を」フェア開催/関連商品6,500品目を紹介、消費者により良い選びを提供

イオン商品調達・白塚康浩社長(写真左)、テーブルマーク・松田要輔社長(写真右)
イオン商品調達・白塚康浩社長(写真左)、テーブルマーク・松田要輔社長(写真右)

イオンは、10月の「3R推進月間」を機に、「えらぼう。未来につながる今を」フェアを3日~5日の3日間で開催した。
取引先メーカーなどと協働で環境配慮型商品や環境をテーマとした商品やサービスを紹介し、より多くの消費者に環境に配慮した買い物を意識してもらう取り組みで、イオン、イオンスタイル、マックスバリュなどグループ21社約4,000店舗で開催された。

2日、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンmoriで報道に向けた取材会を開き、イオン商品調達の白塚康浩社長がフェアの趣旨などを説明した。また、参画する取引先を代表してテーブルマークの松田要輔社長も登壇し、同社の取り組みについて紹介した。

「えらぼう。未来につながる今を」フェアは、春・秋の年2回開催しており、今回が4回目となった。秋は3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進月間に合わせて10月に開催し、環境に配慮した買い物を消費者に意識してもらいたいという想いを込めているという。
白塚社長は「日々なにげなく手に取っている商品が、もし地球の未来を変えるとしたらどうだろうという視点に立ち、イオンの取り組みに賛同いただける取引先とともに、お客様により良い選びを提供するために、『えらぼう。』のスローガンのもとで環境配慮型商品や環境をテーマとした商品、サービスの価値をサプライチェーン全体で伝えるものだ」と説明した。
今回は3R、オーガニック・ナチュラル、フードロスをテーマに、約6,500品目の商品の提案や取り組みを紹介。食品、ヘルス&ビューティケアのほか、衣料・住居余暇関連の取引先も今回から加わり、過去最大となる44社の取引先と協働で、環境配慮型商品の集合展開や、具体的な取り組みなどについてパネルやPOPなど使い消費者に分かりやすく紹介した。

「えらぼう。未来につながる今を」フェア
「えらぼう。未来につながる今を」フェア

〈テーブルマーク、冷食で初めて破砕米原料を包材の一部に使用〉

テーブルマークは今回のフェア限定商品として、冷凍食品として初めて破砕米を原料とした素材「ライスレジン」を容器包材に使用した冷凍うどん「カトキチ丹念仕込み本場さぬきうどん エコパッケージ(3食入)」を紹介した。
同社が手掛ける常温のパックごはんの製造にあたり、精米過程で砕けて製品として使用できない破砕米をバイオマスプラスチック「ライスレジン」にアップサイクルし、外装フィルムの一部に配合している。二酸化炭素の排出抑制に寄与するとともに、日本人にとって貴重な「お米」を無駄なく使うことができる。同社では3年以上前からパックごはんの一部商品のパッケージでライスレジンを使用してきたが、冷凍食品としては初めての採用となった。
松田社長によれば、パックごはんのパッケージでのノウハウがあったものの、冷凍うどんは凹凸があるため破れやすいなど想像以上に難しく、製造ラインでのテストに3カ月ほどかかったという。松田社長は「今回のチャレンジで課題も見えてきたので、今後も研究を重ね、同様の取り組みを広げていきたい」など話した。

なお、ほかに冷凍食品関連ではニチレイフーズが紙トレーを使用しプラスチック使用量を削減した「海老とチーズのグラタン」などを、日清製粉ウェルナが紙トレー使用とトップシールなしにすることでプラスチック使用量を削減したパスタ「RICH-NA」シリーズなどを紹介していた。

〈冷食日報 2025年10月6日付〉

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近年の冷凍食品をめぐる情勢は、共働き世帯の増加や家族構成の変化、また飲食店や量販店の惣菜売場の多様化によって需要が増加しています。一方で、家庭用冷凍食品の大幅値引セールの常態化はもとより、原料の安定的調達や商品の安全管理、環境問題への対応など課題は少なくありません。冷食日報ではこうした業界をめぐるメーカー、卸、そして量販店、外食・中食といった冷凍食品ユーザーの毎日の動きを分かりやすくお伝えします。

創刊:
昭和47年(1972年)5月
発行:
昭和47年(1972年)5月
体裁:
A4判 7~11ページ
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