お取り寄せグルメサービス「ミタセル」がECストア刷新
〈リピート顧客の満足度向上 オフライン販売も強化〉
三井不動産の関連会社mitaseru JAPANが展開する、有名飲食店などの冷凍グルメ宅配サービス「mitaseru(ミタセル)」がサービスリニューアルを実施する。今回のリニューアルでは、資本業務提携を行っているSUPERSTUDIOのAIコマースプラットフォーム「ecforce」を活用してECストアを刷新し、定期便やポイントサービスといった機能を拡充する。また、百貨店催事や高質スーパーなどでのオフライン販売を強化し、オムニチャネル戦略の実現を目指す。
リニューアルに伴い、通常購入よりお得な値段で購入できる定期便サービス「名店ごちそう便」をスタートする。おすすめ商品が届く「おまかせ定期便」、好きな商品が選べる「えらべる定期便」の2通りを用意しており、リピート顧客の満足度向上を目指す。
さらに、メンバーシッププログラム「mitaseru CLUB」にポイント制度を拡充。年間購入額に応じてノーマル、シルバー、ゴールドの3つのステージを用意し、新商品の先行販売やシークレットキャンペーンの招待といった特典をプレゼントする。
「ミタセル」は、三井不動産が厳選した有名飲食店の商品を、家庭などで味わえるお取り寄せグルメサービスだ。人手不足に悩む飲食店にとって、新たな収入確保や新規顧客の獲得にもつなげている。
11月現在、参画店舗50店舗・97商品を扱っており、2030年までに100店舗、事業規模50億円を目指し、海外展開なども視野に入れながら事業を進めている。会員数も順調に増加しており、2025年度は前期比300%超の事業成長を見込む。
同サービスでは飲食店からブランドやレシピを提供してもらい、「ミタセル」側で食材の調達や調理代行、販売チャネルの構築などを手がけている。
既存の販売モデルに加え、既に自社でお取り寄せサービスを展開している飲食店向けの仕入れ販売モデルにも着手する。「ミタセル」側で飲食店から商品を買い取り、飲食店に代わってECサイトでの販売、保管と発送、顧客対応までを担うことで、飲食店の事業拡大をサポートする。
今回のリニューアルにあわせ、全7品の新商品を発売する。
有名店・新商品は▽ZURRIOLA「海の恵みのイカ墨リゾット」▽4000Chinese Restaurant「贅沢たまごと国産米の五目炒飯」▽日本橋ゆかり×三代目たいめいけん「2026年迎春豪華和洋 二段重おせち」▽アロマフレスカ銀座(現Shin Harada)「ポルチーニ茸のクリームペンネ」▽焼鳥おみ乃「こり旨軟骨鶏そぼろ」▽水たき玄海「伝統仕込みの白いとり鍋」▽相撲茶屋 佐賀昇「復刻・特製柚子胡椒と味わう塩ちゃんこ鍋」。
4000Chinese Restaurant「贅沢たまごと国産米の五目炒飯」は、ふっくらとした卵と、ほんのり香るネギの風味が楽しめる、やさしい味わいの炒飯。菰田欣也シェフは「レストランや市販品の味付けが濃いという意見から着想を得た商品。国産米を使用しており、出汁を吸わせてスチーム加熱することで冷凍でもパラパラな炒飯が楽しめる」と話す。
水たき玄海「伝統仕込みの白いとり鍋」は、商品仕入れ販売モデルで商品化が実現。特別飼育した伊達鶏を贅沢に使用しており、乳白色の極上スープが楽しめる。今後は同店協力のもとミタセルオリジナル商品の開発も検討しているという。
相撲茶屋 佐賀昇「復刻・特製柚子胡椒と味わう塩ちゃんこ鍋」は、閉店した有名店の味を商品化する「美味しいの継承プロジェクト第4弾」として発売。秘伝のスープに、国産鶏肉を使用したやわらかい鶏団子と野菜をあわせた優しい味わいの一品。
〈冷食日報2025年11月25日付〉







