キリンビールが「2026年下期ビール成長戦略発表会」を開催 / 「晴れ風」「グッドエール」に続き「一番搾り」ブランドアクション開始

キリンビール(左から木村氏、今村氏、田山氏)
キリンビール(左から木村氏、今村氏、田山氏)

キリンビールは27日、都内で「2026年下期ビール成長戦略発表会」を開催した。当日は、執行役員マーケティング部長の今村恵三氏らが登壇。はじめに今村氏が足元の業績や戦略について説明した。

同社は、酒税一本化が決定された2016年からの10年間、社会や消費者の変化を捉えた商品開発とブランド育成を一貫して進めてきた。2018年に発売した「本麒麟」を皮切りに、「キリン一番搾り 糖質ゼロ」「SPRING VALLEY BREWERY」「キリンビール 晴れ風」「キリン一番搾り ホワイトビール」「キリングッドエール」など、社会変化や健康志向、SDGs意識の高まりなどを踏まえて新しいブランドを展開している。

今年春にリニューアルした「キリンビール 晴れ風」は、お客様価値を起点としたブランド育成により、出荷が好調に推移。リニューアル後4週間の前年比は146%となった。また、「キリングッドエール」も好調を維持しており、5月11日時点では8,000万本を突破したという。その要因として、ビール類のライトユーザーやノンユーザーを獲得し、市場の間口が広がっていることを挙げた。

同社はCSV経営を体現するブランドアクションとして、「つながるよろこびを、未来へ。」をスローガンに、2025年から順次取り組みを開始している。「キリンビール 晴れ風」「キリングッドエール」に続き、7月からはフラッグシップブランドである「キリン一番搾り生ビール」でもブランドアクションを開始する。売上本数に連動して寄付金額を定め、“新しいおいしさ(=独自性または先進性を有する新品種または新製品)”のさらなる発展のために活用する考えだ。2026年の寄付金額はおよそ5,500万円を見込む。

〈「キリン一番搾り生ビール」刷新、「本麒麟」ビール化を実施〉

続いてマーケティング部ビール類カテゴリー戦略担当カテゴリーマネージャーの木村正一氏が、2026年下期マーケティングプランについて説明。「2026年下期は価格帯区分による“高価格”“スタンダード”“エコノミー”に加え、“オフ・ゼロ系”を含めた4つのカテゴリーそれぞれで主力ブランドの活性化を図る」とした。その中で、フラッグシップブランド「キリン一番搾り生ビール」の中味とパッケージをリニューアルし、8月製造品から順次切り替えること、11月4日に「本麒麟」を従来の新ジャンルからビールへ製法を変更し、リニューアル発売することを発表した。

「キリン一番搾り生ビール」は“一番搾り製法”や“麦芽100%からくる、麦本来のうまみ”はそのままに、糖化方法をデコクション法からインフュージョン法に変更することで、さらにスムーズなうまみを実現。ヘルスブッカーやザーツなどホップの配合を見直し、より爽快さを感じられる味わいとした。キリンビールが追及する“飲みやすく、飲み飽きない”味わいを、今の時代に合わせて進化させたという。

キリンビール(一番搾り350ml缶)
キリンビール(一番搾り350ml缶)

このリニューアルにあわせて、キリンビール全国9工場の工場見学で「極みの泡タップ」を活用したサーバーから注ぐ「極みの泡 一番搾り」を10月から提供開始予定だ。「極みの泡タップ」は13年にわたる開発期間を経て実現した技術で、従来にはないもっちりとなめらかな口当たりの泡が楽しめる。

一方「本麒麟」は、同社が開発当時から構想していたというビール製法化リニューアルを実施する。“長期低温熟成”とドイツ産のヘルスブルッカーホップ使用による味わいはそのままに、麦芽と大麦を使用した麦100%のビール処方へ変更することで、麦本来のうまみとホップの爽やかさを程よく感じられる。さらに直感的なうまさが伝わる“生ビール”を採用した。また、デイリービールとしての飲みやすさを追求してアルコール度数を6%から5%に変更した。リニューアルした「本麒麟」の味わいについてマスターブリュワーの田山智広氏は「“令和のデイリーラガー”という位置付け」と述べた。

キリンビール(本麒麟350ml缶)
キリンビール(本麒麟350ml缶)

〈酒類飲料日報 2026年5月28日付〉

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昭和42年(1967年)8月
発行:
昭和42年(1967年)8月
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