日清製粉ウェルナ秋冬新商品、即食・本格ニーズに対応強化、大事なのは“商品の価値”=ブランド─岩橋社長
日清製粉ウェルナが6日開催した2026年秋冬家庭用新商品発表会では、岩橋恭彦社長は「先行きが非常に不透明な中で、大事なのは“商品の価値”=ブランドだ」と考えを述べ、秋冬新商品では利便・即食ニーズ対応の強化と本格ニーズ対応の強化を進めることを説明した。
岩橋社長は「インフレや中東情勢の問題、消費税がどうなるかなど非常に(先行きが)不透明な中で、確実に(さまざまなものの)値段が上がってきている。そういう中で、生活者の皆さんはいろいろな工夫をされている。我々食品メーカーは、こういった時代に何が大事なのかと考えたとき(それは)“商品の価値”ではないかと思う。(商品の価値とは)便利・簡単などの価値もあるが、私はブランドだと思っている」と述べた。
同社には「マ・マー」と「青の洞窟」という2つのブランドがあり、2025年は「マ・マー」を刷新し、2026年は「青の洞窟」のブランドを刷新した。具体的に25年春は「マ・マー」のリブランディング、秋は生パスタ市場の創造、そして大谷選手を起用した広告宣伝に取り組んだ。今年は「青の洞窟」のリニューアルを行い、こちらの宣伝にも大谷選手を起用している。
この施策の成果について「今年に入ってからも高いレベルでの水準を維持してはいるが、市場自体が少し鈍化傾向だったパスタ市場において、マ・マースパゲティは非常に好調に推移している。25年秋から取り組んでいる生パスタも同様だ。もちもちとした食感が、(消費者に)非常に好まれていることを改めて感じている。社名の認知率と好感度についても、大谷選手を起用し、積極的な広告宣伝に去年1年取り組んだ結果、認知率、好感度ともに大きく伸びている」と振り返った。
今年の3月からスタートした「青の洞窟」のリブランディングは、開始5か月の時点で効果が見られる。購入意向は約1.2倍に上昇し、売行きは1月、2月が前年対比で8%増、6%増、3月以降は6月までそれぞれ10%増、26%増、42%増、35%増と非常に大きく伸長している。これに対し、岩橋社長は「売上に対し、購入意向は2割しか伸びていないため、相当多くのファンが増えているのではないか」と分析している。
今年の秋の施策について、新たな消費者ニーズを分析した結果、若年層を中心に手間をかけず納得できる結果を得る「苦労キャンセル」需要が拡大している、と岩橋社長は語った。そういった心理をかなえる形として、冷凍食品や惣菜、電子レンジの活用が注目されている。時代背景の変化、トレンドの変化を踏まえ、これまでの「本格・簡便・環境・健康」という開発方針を、「本格・利便・即食・健康」へ変更し、調理時間をさらに短くする「即食」というマーケットにトライしていく。
また、商品の説明や背景を動画やWebを通して詳しく丁寧に伝えることができることから、ECチャネルを積極活用する。「イタリアンを、もっと奔放に。」というキャッチコピーでリニューアルした「青の洞窟」についてインターネットを通じて訴求を図るため、「青の洞窟La Vita(ラ・ヴィータ)」という商品をEC専用商品とする。「高級とか本格だけではないコンテンポラリーかつスタイリッシュな『青の洞窟』のイメージを伝えたい」とした。







